症状

低換気症候群は、肺での換気が悪くなるために、血液中の二酸化炭素量が過剰になる病気です。

肺そのものには異常がないのに、なんらかの原因で肺内での換気量が減り、二酸化炭素の排出がうまく行われなくなります。通常、血液中の二酸化炭素量が多いというだけでは、目立った症状は現れません。ただし、同時に血液中の酸素量が大幅に減ると、呼吸困難におちいったり、息苦しさを感じるようになり、不眠や昼間の眠気などが生じるようになります。

重症化すると、チアノーゼを呈することもあります。

原因

原因は明らかではありませんが、呼吸中枢(呼吸量・呼吸数などをコントロールする中枢神経)の障害がかかわっていると考えられるタイプと、肥満度の高い人によくみられ、睡眠時無呼吸症候群をともなうタイプがあります。

治療法

呼吸中枢の関与が疑われる場合は、呼吸作用を促す薬(プロゲステロン製剤、アセトゾラミド)を服用し、睡眠中はマスクを用いて人工呼吸を施すことがあります。鼻マスクは、鼻から人工的に空気を送り込む装置で、気道を広げると同時に、肺内に十分な量の酸素を供給することもできます。

それでも呼吸が改善されない場合や緊急のケースでは、気管切開を行います。また、低酸素状態を解消するために酸素吸入を行うこともあります。