症状

疲労感、頭重感、頭痛、肩こり、腰痛、ほてり、不眠、集中力の低下、物忘れ、漠然とした不安感など、さまざまな自律神経症状(不定愁訴)が現れます。

症状は3つも4つも重なったり、腰痛が消えたと思えば不安感が強まるというように、次々と変わることもあります。このように症状が一定しないのが特徴です。

原因

更年期は、一般に閉経をはさんで前後約10年間を指します。この年代は卵巣が老化し、長い間周期的に続いてきた女性ホルモンの分泌が急速に減少します。それに影響されて自律神経系のバランスが乱れ、身体的・精神的な不調が現れるようになります。

また、ストレスも大きくかかわっています。この時期は、老親の介護や老後の不安、あるいは子どもが独立したことによる寂しさや喪失感などが重なるときでもあり、それらがストレスとなって症状を引き起こすことがあります。

治療法

各種検査を行って、ほかの病気がないかどうかを調べます(除外診断)。器質的な疾患や精神障害が認められなければ、ホルモン療法や薬物療法(抗不安薬や抗うつ薬、自律神経調整薬、漢方薬など)が行われます。

心理的な要素が大きいので、感情を上手にコントロールできるようになるための心理療法も併用されます。

女性の更年期症状評価表(簡易版)

症状 点数
1.顔がほてる 10 6 3 0
2.汗をかきやすい 10 0
3.腰や手足が冷えやすい 14 9 5 0
4.息切れ、動悸がする 12 8 4 0
5.寝付きが悪い、眠りが浅い 14 9 5 0
6.怒りやすく、イライラする 12 8 4 0
7.クヨクヨしたり、憂うつになる 7 5 3 0
8.頭痛、めまい、吐き気がよくある 7 5 3 0
9.疲れやすい 7 4 2 0
10.肩こり、頭痛、手足の痛みがある 7 5 3 0
合計点

自分の体調に照らし合わせて、当てはまるものに◯をつけ、合計点を出します。

0〜25点:異常なし
26〜50点:食事、運動に注意が必要
51〜65点:専門外来の受診が必要
66〜80点:長期にわたって計画的な治療が必要
81〜100点:精密検査、長期にわたって対応が必要