症状

抗酸菌(酸に強い細菌)のひとつである結核菌の感染によって起こります。

感染初期には自覚症状はなく、体内で結核菌が増殖すると、しだいに症状が現れてきます。長期間続く咳、痰、胸痛、ときに血痰や呼吸困難もみられます。同時に倦怠感や発熱(多くは午後に出る微熱)、体重減少が起こることもあります。これらの症状はかぜやインフルエンザとも似ているため、診断がつきにくいケースもあります。

原因

結核菌は患者の咳やくしゃみを介して、飛沫感染します。

結核菌に感染しても、免疫力が強い健康な人なら結核菌を抑えられ、すぐに発病することはありません。しかし、結核菌を完全に死滅させることはできませんから、10年、20年にわたって体内に潜伏し、過労や栄養不良、加齢などで体力が低下したときに増殖を始めて、発病に至ることがあります。もともと免疫力が弱い人は、感染後の早い時期に発病します。

治療法

排菌者(結核菌を外に撒き散らすタイプの患者)や重傷者、体力を消耗している人は入院治療が必要です。

治療は、結核菌に強く作用する抗結核薬(リファンピシン、イソニアジド、ピラジナミド、エタンブール)を用いる薬物療法が中心で、このなかから3〜4剤を組み合わせ、少なくとも半年間は服薬を続けます。

薬物療法は、体内の結核菌を絶滅させることが目的です。途中で服薬を中止すると、結核菌が再燃することになり、勘違難しくなります。中途半端に抗結核薬を使用すると、体内に残った結核菌に耐性(薬に対する抵抗力)ができて、薬をのんでも効かなくなってしまいます。症状が治まったからといって、勝手に服薬を中止するのは危険です。

また、肺結核の場合は、体力増進に努めることも治療の一環です。それには栄養バランスのよい食事と、十分な睡眠が大切です。