症状

不定愁訴(全身のあちこちにさまざまな自覚症状が出たり消えたりする状態)が特徴です。症状の現れ方や程度は個人差がありますが、体のふらつき、頭痛、耳鳴り、めまい、動悸、不眠、食欲不振、便秘、多汗、のぼせ、手足の異常な冷え、疲労感などが代表的です。

症状は同時に3つも4つも重なって現れることもあれば、便秘の次はのぼせというように次々に移り変わる場合もあります。症状があって病院で検査を受けても、体のどこにも異常が認められません。

原因

圧倒的に多いのは、心理的・社会的ストレス、不規則な生活習慣、ホルモンの分泌異常などが自律神経に影響を及ぼし、交感神経と副交感神経のバランスが乱れて体に変調をきたす心身症タイプです。

幼児期から乗り物酔いしやすかったなど、体質がかかわっている本態性タイプもありますが、これは比較的少ないようです。

治療法

心理的な要素が大きくかかわっているため、薬物療法(自律神経調整薬、抗不安薬、抗うつ薬など)で症状をある程度安定させ、続いて心の問題を解決するための心理療法やカウンセリングが取り入れられます。

睡眠時間と食事の時間を一定にして生活のリズムを整える、無理を重ねないで適度に休養をとるなど、日常の心がけで症状が改善することも少なくありません。