症状

パーキンソン病と同様の症状(振戦・筋固縮・無動など)がみられますが、中脳の黒質には異常がなく、ほかの病気が原因で発症したものを総称してパーキンソン症候群と呼びます。代表的なものに、脳血管障害性パーキンソニズム(脳卒中の後遺症)や薬剤性パーキンソニズム(薬の副作用)などがあります。

脳血管障害性パーキンソニズムでは、安静時の小刻みなふるえ(振戦)はあまりみられず、小さな歩幅でしか進めない歩行障害が目立ちます。

薬剤性パーキンソニズムでは、薬の服用開始から3ヶ月以内にパーキンソン病様の症状が現れます。

原因

脳血管パーキンソニズムは、運動機能の調節にかかわる大脳基底核を中心とする部分で起こる脳出血や脳梗塞によるものです。薬剤性パーキンソニズムは、神経伝達物質のドパミンの働きを抑制させる作用のある薬(抗精神病薬や一部の制吐薬、降圧薬)の服用が直接の原因になります。

どちらも、黒質からドパミンが正常に放出されるのですが、脳血管性パーキンソニズムの場合は、ドパミンを受け取る部分(受容体)に問題があるために、薬剤性パーキンソニズムの場合は、放出されたドパミンが服用している薬の成分によって弱められてしまうために、ドパミン本来の機能が発揮できなくなるものです。

治療法

脳血管性パーキンソニズムには、抗パーキンソン病薬を服用しても、症状の改善はあまり期待できません。基本的には、脳血管障害の発作の再発予防に重点を置き、それによって症状の悪化を防ぐという対応がとられます。

薬剤性パーキンソニズムでは、原因と疑われる薬の服用を中止することで、症状が消失します。

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