症状

尿酸は、細胞の核酸(遺伝子のもとになる物質)の成分であるプリン体が体内で代謝されるときにつくられる老廃物です。尿酸は血液中に含まれ、腎臓で濾過されて尿中に排泄されますが、なんらかの理由で血液中の尿酸量が増えた状態を高尿酸血症といいます。一般に、血液中の尿酸濃度が7mg/dl以上になると、高尿酸血症と診断されます。この値を超えると、尿酸が血液内で溶けなくなって結晶化し、腎臓や関節に沈着します。

結晶化した尿酸が引き起こすさまざまな症状を痛風と呼んでいます。

痛風は、足の親指のつけ根が赤く腫れ上がり、刺すような痛みを覚える関節炎(痛風発作)から始まります。最初の発作は10日ほどで治まりますが、放置すると再度発作が起こり、慢性化します。

そのほか、耳や関節にしこりができたり、尿路結石や腎機能障害などの合併症を起こすこともあります。

原因

体質(遺伝的要因)に加え、肥満、飲酒、プリン体を多く含む食品の摂取、激しい運動、ストレスなどが考えられています。血液疾患や腎臓病も、血液中の尿酸濃度を高める原因になります。

治療法

高尿酸血症の治療は、食事療法が中心です。総エネルギー摂取量を減らし、プリン体を多く含む食品(レバーや魚など)をできるだけ避け、飲酒(とくにビール)も控えます。尿が酸性の場合は、尿酸が溶けにくくなるので、野菜、海藻など尿をアルカリ化する食品をとるようにします。水分を多めにとり、過剰な尿酸を尿とともに排泄させます。過度な運動を毎日継続し、痛風発作が起きたときは、抗炎症鎮痛薬で炎症と痛みを和らげます。食事療法で尿酸値が下がらない場合は、尿酸排泄約や尿酸精製阻害薬で治療します。

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