腎臓病は食生活の乱れなどによって腎臓の機能が低下し様々な症状を起こす病気です。

1) 腎臓のはたらき

腎臓の基本はネフロン(腎単位)


腎臓の内部は皮質と髄質に分けられ、皮質には腎機能の中枢とも呼ばれるネフロンという部位があります。

ネフロンは1個の腎小体と1本の尿細管からできています。

腎小体には毛細血管が毛玉のようにまるまった糸球体と、その糸球体を包むボーマン嚢で構成されており、左右の腎臓あわせて200万個のネフロンが働いて血液をろ過したり尿を作ったりしています。

腎臓は血液をろ過する高性能フィルター

私たちの身体は全身に血液を循環させて酸素や栄養素を各臓器や器官の細胞に送りエネルギー源として生命をコントロールしています。このとき細胞ではエネルギー源として使った栄養素の「残りかす」をろ過するのが腎臓です。

腎臓病になると血液をろ過する糸球体のはたらきが悪くなり酷い場合には「尿毒症」や「腎不全」になります。腎不全になると透析による治療が必要になり、血液をろ過するはたらきを機械や体内の腹膜で代行しなければなりません。

腎臓は尿の元となる原尿をつくる

腎臓の糸球体でろ過された血液から取り除かれた水分や老廃物は「原尿」という尿の元になります。大人では通常、1日に約150リットルもの原尿がつくられています。

この原尿は全てが尿として排泄されるのではなく腎臓内の尿細管という管を通る間に身体に必要な水分や成分を「原尿」から再吸収され最終的に1%(約1.5リットル)が尿として排出されます。

腎臓は体内の水分と電解質を調節する

私たちの身体の約60%は水分です。

身体の多くを水分が占めているので、その量を調節することは非常に重要です。水分のバランスが乱れると生命を維持することができなくなります。

お酒やお茶をたくさん飲んだときは腎臓はたくさんの尿をつくって排泄します。逆に運動をして大量の汗をかいたときは尿をつくる量を減らし体内の水分量を維持するようにはたらきます。

このように腎臓には尿を濃くする濃縮力と薄くする希釈力があり身体の状況に応じて臨機応変に対応しながら体内の水分量を一定に保ちます。

また腎臓は水分だけではなくナトリウムやカルシウムなどの電解質の調節もおこなっています。

例えば食事で塩辛いものをたくさん食べたりして体内に余分は塩分が多くあるときは尿として排泄させます。逆に塩分が不足しているときにはナトリウムの再吸収を促したり排泄を抑えるようにバランスをとるはたらきをします。

腎臓は血圧コントロールと骨の強化にも影響する

腎臓には内分泌臓器という重要なはたらきがあり、血圧を調節するホルモンの分泌に関係しています。

血圧が低下し血流が悪くなると腎臓に流れ込む血流が減り血液をろ過するはたらきにも影響がでます。そこで、腎臓には血圧を調節するホルモンを分泌する機能も備わっているのです。

さらに腎臓には骨の強化にも関わっています。

骨を強くするにはビタミンDを活性化させた「活性型ビタミンD」のはたらきが不可欠になります。このビタミンDの活性化をおこなうのが腎臓なのです。

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