子育ての観点からアスペルガー症候群やADHDを紹介

12.アスペルガー症候群の思春期


思春期の一般的な特徴は、著しい身体発育、第二次性徴の発現、生殖能力の完成などの身体的変化と、それに伴う激しい心理的動揺です。

そして、思春期は人生における最大の激動の時期ということさえできます。

思春期は、家族関係を変え、起こってくる自分自身の危機と向かい合いながら、大人になっていく時期。自分の体つきや顔つきの変化に関心を示し、周囲から見られる自分を過剰に意識します。

他者からの氷菓を気にしやすく、劣等感や自己嫌悪感を持ちやすくなります。ときには社会との結びつきや家族関係機能に問題があったりすると、環境にうまく適応できずに不登校、ひきこもりの状態になってしまうこともしばしばです。

このような、体もこころも不安定な時期には、起立性調節障害、過敏性大腸症候群、心因性発熱、過換気症候群、摂食障害など不安定・不均衡状態が自律神経の機能に問題を起こし、多彩な身体愁訴を訴えるようになってくるのです。

発達障害の子ども、特にPDD(広汎性発達障害)の子どもにとって、もっとも混乱を感じる時期であることは、当然予想されることでしょう。

心の問題としては、思春期にある子どもたちは急激な身体発育や性衝動へ戸惑いを感じながらも、精神的には社会的関心を広め、自意識や自己主張を強めていきます。

この点から、思春期は第二次反抗期とも呼ばれています。

例えば、自分のことは棚に上げて大人の言動を激しく非難し、自分の非を指摘されると逆上してしまうことが見られます。内面的にゆとりが持てず、虚勢を張ったり突っ走る行動をとるかと思えば、ベタベタ甘えてきたりもします。

また、平気で人のこころを傷つけるようなことを言う反面、自分がいわれると酷く傷つき、人間不信を強めていくことも少なくありません。

発達障害の子どもの場合には、このような行動が顕著に現れますし、言葉での説明が困難な子どもたちですから、大人の理解しがたい行動として現れることも多いのです。

しかし、どんな子どもでも、このような過程を辿らなければなりません。忘れがちですがとても重要なことです。このように反抗期を乗り越えながら、一人前の大人へと成長していくのです。

次は『ストレスをどう処理するかが課題』

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