子育ての観点からアスペルガー症候群やADHDを紹介

2.部分に注目し、全体を見ることができません。


自閉症の認知特徴として、「部分に注目してしまうため全体を見ることができない」「どこ、あるいは何が重要かわからない」などということがあります。

また、だまし絵に騙されない、文脈の理解に問題がある、ということも言われています。

認知文脈の問題とは、それぞれの人の鼻を指しながら、「これはAさんです。これはBさんです。」引き続いて、子どもの鼻を指して「これは何ですか?」と聞くと、「これは鼻です。」と答えたとします。

文脈からは、子供の名前を聞いているわけですが、前後関係(文脈)を考えることができなければ、「鼻」と答えても正解だと言わざるを得ません。

このように答えたり考えたりする子どもは、他の子どもからは、「ちょっとヘン。変わっている」という印象を持たれることは当たり前かもしれません。

しかし、その答え方が正しいということは、認めてあげなければいけないのです。どんなに非常識な考え方であっても、他の人に言ってはいけないことであっても、正解は正解として認めてあげましょう。

まず、自分と違いう人の考え、行動もあるということを認め、自分だけが正しいのではないという考えを持つことから、自閉症の子どもに対する親の本当の理解は始まります。

また、全体の雰囲気から、自分がどうすればいいのか分からない、ということもよく言われます。

ある子どもが、幼稚園で椅子取りゲームに参加しないでボーッと見ている。どうやって動いていいかわからないとします。それでは、内容がわかっていないのかというと、家で聞くとわかっている。このような出来事はよく聞かれます。

すなわち、アスペルガー症候群の子どもは、頭の中で全体がどういうルールで動いているのかを組み立てられれば、行動できるようになるのです。

ですから、話しかけるときは、目を合わせ、指差しをすることを教えてあげればできるのです。このことは、自閉症の人に接するときにとても大切なことです。

ぶっつけ本番ではなく、リハーサルをしておくことが大切だというわけです。

自閉症の人は目を見ると、こころが荒らされる、相手からの威嚇を感じるから嫌だという人もいます。

私たちは、目をコミュニケーションの手段として考えていますが、自分より大きい物の目は威嚇を表していると考えることもできます。それは、熊に出会って怖いと感じた時に、目を伏せるのと同じ考え方です。

次は『アスペルガー症候群の人は自分探しの旅をしています』

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