便秘の基礎知識

  • HOME »
  • 便秘の基礎知識

排便は胃・腸・大脳の連携プレー

胃に食物が入って胃壁が伸びると反射的に大腸が動き始めます。食べた物は胃〜小腸〜大腸を通過する間に消化吸収され、残りかすが便となり直腸に便が溜まると大脳にそのことが伝わります。

そして、大脳から「出しなさい!」という命令が出されると便意として察知し、そのときトイレでいきむと便が出るというわけです。

口から入った食べ物が肛門に至るまでの距離はおよそ9メートル。個人差はありますが排出されるまでに24〜27時間かかります。朝食後に便意が起こりやすいのは、寝ている間に空になった胃に食物が入ることで胃腸が活発に動き脳も指令を出しやすくなるからです。

こうした排便の流れがどこかで滞ったり大脳からの指令を無視して生活していると排便のメカニズムが狂い便秘を引き起こします。

理想の形はスルッとバナナ型

「快便は健康の源」とよく言いますが、健康な便はバナナがお手本です。太さ、硬さはまさにバナナそのもの、大きさはバナナ1本〜1本半程度が理想です。色は黄土色もしくは茶色で少しいきめばスルッと出て、ペーパーで拭いた時にほとんど汚れない便が良質です。

さらに、

  1. 便意を感じてから1〜2分ですんなりと便が出る
  2. 排便の時、痛みなど不快症状がない
  3. 排便後に残便感がなくすっきりする

といった排便時の状態も快便かどうかを見極めるポイントになります。排便間隔は1日1回が理想ですが、2日に1回しか出なくても前述の条件をクリアしていれば快便です。

なお、便のにおいは食べたものでかなり変わります。肉類や香辛料などが多いと強くなり、野菜や食物繊維が多いほど弱くなります。便秘予防には野菜や食物繊維の多い食生活が欠かせないので、においが強いときはこれらの食品を多くとるように心がけましょう。

宿便は便が腸のひだに溜まるというのは嘘

「宿便を出すと便秘が治る」「宿便を出せばやせる」といった話を聞いたことがありませんか?

口から入った食べ物は必要な栄養を吸収されたあと、便となって肛門から排出されます。しかし、排出しきれなかった便があると、それが腸のひだにたまり、長い年月腸内に溜まって宿便になります。

しかし、この話に医学的な根拠はありません。腸壁のひだは、ぜん動運動によって動くため、同じ位置が常に山になっていることはなく、くぼみだったところが動いて山になったりと入れ替わります。

さらに、腸壁は常に粘液が分泌されているので便がつきにくく細胞の入れ替わりがとても早いため、便がいつまでも残っていることはありません。

つまり、数日程度なら溜まることはあっても、数年単位で便がひだにたまる「宿便」はありません。

次へ:便秘と女性の関係

PAGETOP
Copyright © 便秘の悩みを解消 All Rights Reserved.