月経前不快気分障害の特徴と症状

月経前に気分が落ち込む「月経前不快気分障害」

月経前になると心身の不調が強く現れ、日常生活に支障が出てしまう、女性特有のうつ病です。

「PMDD」とも呼ばれます。

女性ホルモンの分泌バランスの変化が、気分にも影響する

月経の前に、イライラしたり、憂うつになったり、頭痛や腹痛が起こるなど、さまざまな心身の不調を感じる女性は少なくありません。

このような月経に伴う症状が毎回現れ、それが社会生活に大きな支障を来すほどの場合には、「月経前不快気分障害(PMDD)」と診断されます。

このような症状が現れるのは、女性ホルモンの影響によるものとされています。

女性ホルモンは、月経の周期ごとに分泌のバランスが変動します。

このような変動が身体的に大きなストレスになったり「エストロゲン」という女性ホルモンの1つが脳内の神経伝達物質に影響を与えることが要因として考えられています。

月経前不快気分障害の場合も、うつ病の薬が有効です。

女性は基礎体温が体のバロメーター

女性の体は、女性ホルモンとともに、起床時の体温である「基礎体温」も変動します。

毎日測ることで、月経日の予測ができるため、月経前に起こる症状にもそなえることができます。

症状が現れる時期を予測して、その前後にだけ薬を服用する治療が行われることもあります。

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