森田療法

悩みの原因探しをしない「森田療法」

悩みや不安といった心の葛藤を受入れ、『あるがままの自分』で生きることを目標にした、日本生まれの精神療法です。

感情や気分をコントロールしようとしない

森田療法は、東洋的な考え方を取り入れた、日本で生まれた精神療法です。

不安や恐怖心などのマイナスの感情があると、「この気分をなんとかしたい」と思うものですが、それをあえてしないのが、この治療法の特徴です。森田療法では、このような感情にとらわれていると、不安や恐怖はさらに大きく拡大してしまい、「自分はダメだ」との思いが一層強まるばかりだと考えます。

感情や気分は自分ではどうしようもない、自然のものです。しかし行動は、自分の意思で変えることができます。そこで森田療法では、マイナス感情はひとまず受入れて、自分ができることをひとつずつ行動に移すという作業を行っていきます。それにより、葛藤を抱えながらも、自然な自分の姿でいきていけるようにします。

全国各地の自助グループに気軽に参加できる

森田療法をおこなっている精神科やメンタルクリニックは、あまり多くないのが現状です。インターネットなどで、森田療法を実践している医療機関を探すことができます。

近くに専門医のいる医療機関がない場合は、自助グループに入ったり、自助グループから情報を得るほうほうがあります。全国各地に、専門医と連携している自助グループのネットワークがあります。同じような悩みをもつ人たちばかりなので、気軽に相談することができない。

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