抗うつ薬の服用について

うつ病に使われる薬は、多くの種類があります。患者さんによって、薬の効きやすさに違いがあるので、最初に選択した薬が必ずしもその人に効果的かどうかは、わかりません。

そこで、効果があるかどうか、見極めることが必要になります。抗うつ薬は、十分な量をのむことが大切です。まずは少量からはじめ、だんだん増やして副作用が出ないことを確認し、十分な量での使用を１ヶ月ほど続けたうえで、効果の有無が判断されます。効果がうすいと判断されたら、別の薬に買えて対応します。

効果が現れるまでに時間がかかります。焦って「この薬は効かない」と思わないようにしましょう。

服用中、何か体調に変化があったときは、すぐに担当医師に伝えましょう。効果があっても、副作用が強すぎれば、薬を替えることもあります。

また、薬の効果が現れ、気分が軽快になってからも、薬を勝手にやめるのは禁物です。自分では治ったように思えても、回復は一進一退なので、また悪化する可能性があります。再発予防の意味も含め、体調がようなってからも、医師の指示に従い、半年から１年ほど抗うつ薬の服用を継続してください。