うつ病の特徴と症状

深い落ち込みが2週間以上続く「うつ病」

気分障害のなかでも患者数が最も多い「うつ病」は、まじめで几帳面な性格の人に多く見られます。

うつ病のなかでも最も多く抑うつ気分が最も強いタイプ

「うつ病」では、強い抑うつ気分が2週間以上続きます。

気分障害のなかで最も多く、典型的な症状が現れるため、「うつ病」と聞いて多くの人が想像するのが、このタイプです。

大うつ病と呼ばれることがあるのは、野球のメジャーリーグという言葉を大リーグと訳したことになぞらえて『主要な』という意味をもつ『メジャー』という言葉を『大』と訳した経緯があるためです。

「うつ病の中心となるタイプ」と、とらえればよいでしょう。

「うつ病になると、このような状態になる」という症状を、大うつ病エピソードといいます。

これに複数当てはまった場合に、うつ病と診断されます。

几帳面な『メランコリー型』の性格の人に起こりやすい

うつ病は、まじめで几帳面な性格の人がなりやすいといわれます。

これは「メランコリー型性格」と呼ばれる、うつ病の患者さんに多い性格のタイプをさしています。

メランコリー型性格の人は、正確で綿密に仕事をこなし、自分を犠牲にしてでも周りの人に気を配るため、周囲からは厚い信頼を集めます。

しかし、つねに高い水準を求め、自分の計画通りにいかないと気がすまない傾向があるため、状況の変化にうまく対応できず、大きなストレスを抱えてしまいがちです。

こういった特徴から発症しやすいと考えられます。

ただ、このタイプは、薬が効きやすく、きちんと治療に取り組めば、改善が期待できます。

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