気分変調症の特徴と症状

憂うつな気分が2年以上続く「気分変調症」

気分変調症の抑うつ気分は、比較的軽めですが、長く続くことによる苦悩が大きい病気です。

病気と気付いていない人も少なくありません。

あまり深刻に見えないため、『性格のせい』と思われることも

うつ病のように、強い抑うつ気分があるわけではありませんが、憂うつな気分が慢性的に続いてしまうのが「気分変調症」です。

この病気は、どちらかというと、若い世代に多く見られます。

心が繊細で、ちょっとした失敗でも「自分はダメだ」と考えて、クヨクヨと悩んでしまう性格の人に起こりやすい傾向があります。

うつ病ほど深刻に見えないため、周囲の人も本人も病気と気付かず、「こういう性格なんだろう」「ちょっとしたノイローゼだろう」と思ってしまいがいちです。

うつ病に移行することもある

抑うつ気分が何年も続くと、その状態を自分自身で受入れてしまい、受診が遅くなりがちです。

しかし、放っておくと、5人に1人くらいは、やがてうつ病に移行する危険性があるため、適切な治療を受ける必要があります。

薬を定期的に服用しながら考え方を変える訓練をする

気分変調症は、薬だけではなかなか治りません。

薬を服用して抑うつ気分を軽くしながら、時間はかかりますが、心にかかる負担を少しでも減らす工夫をしていきます。

たとえば、ストレスのかかりやすい生活環境を改善します。

職場に大きなストレスがあるのならば、異動の申請をするなどして対処します。

また、自己否定をしたり、根拠のない思い込みをしないよう訓練することも必要です。

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