「対人関係療法」で対人関係を見直す
対人関係でのストレスを減らすことができるコミュニケーションの方法を身に付け、うつ病の症状の悪化を防ぎます。
対人関係の問題がうつ病の要因になっていることが多い
人とのコミュニケーションは、癒やしになる一方で、ストレスになってしまうことも少なくありません。たとえば、就職して新しい環境になじめず、そのストレスからうつ病を発症した場合、仕事内容や環境の変化というより、上司や同僚たちとコミュニケーションがうまくとれないことが原因になっていることが多くあります。わからないことを職場の人に聞けなかったり、上司の無理な誘いを断れなかったりすることが、大きなストレスになってしまいます。
ストレスは、うつ病を悪化させたり、長引かせる原因になります。そこで、「対人関係療法」では、対人関係の問題にしぼって、重点的に治療することで、ストレスを軽減することを目指します。
コミュニケーションの方法を変える
対人関係療法では、面接やシミュレーションを通して、ストレスになりにくいコミュニケーションの方法を身に付けていきます。自分の性格を変えようとするのではなく、自分がストレスを感じにくくなる方法を探ります。
対人関係の問題は大きく4つに分けられます。そのうち、特にストレスの原因となっている1つか2つの問題にしぼって治療を行います。
対人関係で生じる4つの問題
- 悲哀
- 対人関係上の役割をめぐる不和
- 対人関係の欠如
- 役割の変化