善玉と悪玉のコレステロール

悪玉コレステロールは悪玉ではない

コレステロールとは要するに脂の塊です。

ですから水分が主成分である血液の中を移動することはできません。

そのためにコレステロールはたんぱく質と結合することでリポタンパク質になることで体内を循環することができます。

このリポタンパク質は、善玉(HDL)コレステロール、悪玉(LDL)コレステロール、VLDコレステロール、カイロミクロンと、大きくわけて4種類あります。

善玉(HDL)コレステロールは血液中の老廃物や不要なコレステロールを回収し肝臓に戻す機能があるので、動脈硬化予防につながるため「善玉」と表現されるわけです。

一方の悪玉(LDL)コレステロールは、体内の様々な組織にコレステロールを運ぶ重要な働きをするのですが、悪玉コレステロールが過剰に摂取されると消費されないまま体内に残り、酸化すると動脈硬化の原因になってしまうので「悪玉」と表現されるのです。

4大コレステロールとは

善玉(HDL)コレステロール

4種類のコレステロールのなかで粒子が一番小さく比重が高い。
コレステロールの含有率は20〜25%程度。
多いほどよく、少ないと問題。

悪玉(LDL)コレステロール

コレステロール含有率は45%程度で中性脂肪を10%ほど含む。
存在自体は悪くはないが、増えすぎると問題。

VLDコレステロールとカイロミクロン

これらのコレステロールも大切な役割を担っている物質なのですが、機能を説明するには専門性が高くなってしまうので割愛させていただきます。

このほかにも、最近では悪玉(LDL)コレステロールよりも悪い「超悪玉」と呼ばれる小型の悪玉コレステロールが発見されています。

通常の悪玉コレステロールよりも小型で、血管壁の中に浸透しやすく、動脈硬化を促進させてしまうので超悪玉と表現されます。

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