1) 痛風発作が起きたとき

深夜に突然、激しい痛みが襲ってきた


痛風発作が起きた時の応急処置

患部を冷やす

関節に炎症が起きている状態なので、とにかく冷やすことです。氷でも水でも湿布薬でもよいので、熱を持った患部を冷やします。

患部を心臓より高くする

患部を心臓の位置より高くすれば、整脈のうっ血を防ぐことになります。こうすると痛みが和らぎます。

安静にする

患部を動かさずに、じっとしているが一番です。歩き回ったり、マッサージなどをすると、ますます痛みを増悪させます。

なるべく早く受診する

なんといっても、医師に受診し、症状を和らげる治療を受けるのが、もっとも楽になる方法です。

発作時に飲んでいい薬と飲まないほうがいい薬

何回か発作を繰り返している人は、患部のなんとない違和感で痛風発作の予兆を感じることが多いようです。こんなときに有効なのがコルヒチンです。

しかし、激痛が始まってから副陽してもあまり効果がありません。

また、医師に受診していて、尿酸値を下げる薬を飲んでいる人で、発作が起きたときに症状を軽くしようと、処方量を超えて飲んでしまう人がいます。かえって症状が悪化したり、別の副作用が出る恐れがあるので、今まで飲んでいた尿酸降下薬をそのままの量で飲んで下さい。

また、今まで尿酸降下薬を飲んだことがない人や、以前飲んでいたがしばらく飲んでいない人の場合、発作が起きた時は、尿酸降下薬を飲んではいけません。まず、炎症を抑え、痛みを和らげる抗炎症薬で痛風発作の治療を行い、1〜2週間後、発作が落ち着いてから、医師によく相談して、病型に合った尿酸降下薬を飲み始めてください。

アスピリン系の鎮痛剤を飲むと、かえって関節炎が長引くことがあるので服用は避けます。

さらには、痛み止めのつもりで、アルコールを飲む人がいますが、これもかえって炎症を悪化させますので発作時は禁酒です。

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