生活習慣病の温床、肥満を解消すればすべては改善の方向に
痛風患者の50〜80%は肥満を合併しています。高尿酸血症の背景に過食、アルコールの多飲が関与していることを考えると当然の結果といえます。
男女の性別に関係なく、肥満度が高まるにつれて、高尿酸血症の頻度が高くなります。
併発の原因は、内臓にある遊離脂肪酸が肝臓で代謝され中性脂肪がたくさん作られる過程で、尿酸合成も活性化されるからだと考えられています。
しかもやっかいなのは、痛風、肥満、糖尿病、高脂血症は合わせて併発することが多く、相互に悪い影響を及ぼし合って、恐ろしい疾患である虚血性心疾患や脳血管疾患に向かってまっしぐらに突き進んでしまいかねないことです。
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