頭痛の種類と症状

頭痛は3つのタイプに分けられる

ひとつは、頭全体が鈍く痛む『緊張型頭痛』です。

身体的ストレスや、精神的ストレスによって肩や首がこり、血流が悪くなり、頭部の血管に老廃物がたまって神経を刺激することが原因とされています。

頭痛持ちの方の多くは、このタイプです。

2つめは、頭の片側が、ときには両側が、ズキンズキンと波打つように痛む『偏頭痛』。

ストレスから開放されたときや、寝不足、天候の変化などによって頭の血管が拡張し、血管の周囲に炎症が起こるためと考えられています。

20〜40代の女性に多く、緊張型頭痛と偏頭痛の両方が発症する方も少なくありません。

3つめは、1〜2ヶ月間、毎日決まった時間に目をえぐられるような激痛が起こる『群発頭痛』。

発症はまれで、原因はまだよく解明されていませんが、20〜50代の男性、とくにヘビースモーカーに比較的多く見られます。

自分がどのタイプか知る

それぞれ原因が異なるので、対処の仕方も違ってきます。

まずは症状をよく観察して、自分がどのタイプなのかを把握してください。

緊張型頭痛と偏頭痛の両方を抱えている方はとくに気をつけて!この2つは、痛みを緩和する方法が正反対なので、対処を間違えると痛みを助長してしまいます。

いま起きているのはどちらの痛みなのか、しっかり見きわめてください。

自分なりの対処法を探す

私も緊張型頭痛とは20年来のつき合い。

目が疲れると肩がこり、頭も痛くなることに気づいて、疲れ目を防ぐことで対処してきました。

緊張型頭痛と偏頭痛は、自分なりに予防したり、痛みを緩和することができるので、よほどひどい痛みでなければ、病院に行かなくてもいいと私は思います。

効果的な対処法は人によってさまざまです。

なかなか治りにくいと覚悟したうえで、試行錯誤してみてください。

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ただし、群発頭痛は痛みが強く、自分で対処することもむずかしいので、一度病院で診てもらってください。

緊張型頭痛の対処法

血流をよくする

お風呂にゆっくり入ったり、あたたかいものを飲んだりすると、肩や首のこりがほぐれて血流がよくなり、多少痛みがおさまります。

暖かいところから急に寒いところへ移動するのも肩や首のこりにつながります。

寒い戸外へ出るときは防寒を!

マッサージもおすすめ

首まわりのマッサージやストレッチも血流をよくします。

私が最近ハマっているのは、小顔マッサージで有名な「かっさプレート」による頭皮マッサージ。

ブラシを使って頭皮を刺激してあげるのもいいかもしれません。

肩や首に負担をかけない

重い肩かけバッグを持ち歩いている方は、リュックサックに変えると、肩や首が楽になることもある。

長時間パソコンに向かう方は、肘掛けのある椅子に座り、画面の位置を目線よりやや下にするといいですね。

しっかり睡眠をとって疲労を回復することも大事。枕を変えるだけでもちがいますよ。

目の疲れを防ぐ

最近よく聞くのはスマートフォンによる疲れ目。

長時間の使用は避けてください。

度の合わないメガネも目が疲れる要因です。

一度眼科で検査してみてくださいね。

体をきたえよう

水泳で頭痛がよくなる人がいます。

体を動かすと血液の循環がよくなりますし、筋肉量が増えると血液量が増えます。

いずれもこりの改善につながります。

偏頭痛の対処法

血流をおさえる

こめかみを強く押したり、痛む部分をピンポイントで冷やすと、血流がおさえられ、痛みが弱まります。

入浴やマッサージは、血管を拡げて、血流量をあげてしまうので全体に避けてください。

チョコレートやワイン、チーズ、キムチも血管を拡げる作用があるので要注意です。

音や光をシャットアウト

偏頭痛の特徴として、光や騒音で痛みが増すことがあります。

暗く静かな部屋で寝ると、拡張した血管が正常な状態に戻り、痛みが軽くなることがありますよ。