肩・首・腰・膝の関節痛を症状別に詳しく解説

骨は骨格を形成し関節は骨と骨をつなぐ


人間の体の骨格は、約200個もの骨がつらなって形成されています。

骨の基礎はたんぱく質と糖類の化合物(骨基質)で、これにリン酸カルシウムが沈着して骨を硬くしています。また、骨はカルシウムやリン酸塩の貯蔵庫でもあり、体内にこれらが不足すると血液中に放出して補う働きがあります。

骨の形は、頭蓋骨や骨盤などの平たい扁平骨、腕(上肢)や脚(下肢)などの長い管状の長管骨、手首の骨などの小さい短骨に分けられます。頭蓋骨は脳を、肋骨や骨盤は内蔵を保護し、上肢や下肢の骨格は体を動かす役割を担っています。

これらの骨と骨を連結している部分が、関節です。関節内では、骨端(骨の頭)が凸型の骨と凹型の骨が向き合う形になっています。

それぞれの骨端は、なめらかな関節軟骨(硝子軟骨)におおわれていて、この軟骨が体の重みや衝撃を吸収・分散し、関節の動きをスムーズにします。

関節全体は、関節包という袋でカバーされ、その中は粘り気のある関節液で満たされています。

関節液は、関節軟骨どうしが触れ合うときの摩擦を防ぐ潤滑油の役目と、関節軟骨へ栄養を補給する働きをしています。

関節の動く方向は、膝関節のように1方向だけのもの、肩関節や股関節のように全方向に動くものなどいろいろあります。

体を支えている背骨(脊柱)は7つの頚椎、12個の胸椎、5個の腰椎、2〜3個の尾椎から成る脊椎(椎体)で構成されています。椎体の間に椎間板という軟骨があり、脊椎にかかる衝撃を和らげたり、脊椎の屈伸運動を支えています。

老化と運動不足が骨や筋肉を衰えさせる

骨の成長は思春期ごろで止まりますが、骨量(骨密度)は20歳代までは増え続けます。しかし、骨量のピークは30歳前後といわれ、それ以降は増えることがありません。老年期になっても骨格を維持するには、若いときに骨量を高めておくこと(骨の貯金)と、運動によって筋肉をきたえることが大切です。とくに中高年期からはカルシウムを十分補給し、適度な運動で骨や関節、筋肉を衰えさせないように心がける必要があります。

骨の内部では、つねに古い骨が吸収され、新しい骨が少しずつ形成されています。この骨形成と骨吸収のバランスが崩れ、骨吸収が亢進すると骨量が減り、骨がもろくなります。それが骨粗鬆症で、骨折しやすくなります。

加齢とともに関節も柔軟性を失い、運動不足から筋肉の力も低下します。肩こりや腰痛などは筋力低下の表れともいえるでしょう。痛みや異常を感じたら、年だからと放置しないで、整形外科を受診しましょう。

次は『腰の障害』

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