ビタミン・ミネラルをしっかり摂取
戦後の生活習慣の欧米化に伴い、私たちの食生活は魚や野菜中心の和食から、肉中心の洋食へと変わりました。なかでも野菜の摂取量は、戦前と比べて大きく減少しています。
その要因のひとつが調理法です。
和食における野菜料理といえば、煮物や漬物でしょう。
一方、洋食における野菜料理といえば、ほとんどの人が生野菜を盛りつけたサラダをイメージするのではないでしょうか。
じつは同じボリュームであっても、煮物や漬物と生野菜のサラダとでは摂取する量がまったく違うのです。
小ぶりの器に盛られた煮野菜と同僚の野菜分を生野菜サラダで摂取しようとすれば、おそらく大きめのボウルいっぱいは必要となるでしょう。
野菜は、煮たり茹でたりすることで、効率的にたくさんの量を食べることができるのです。
では、なぜ野菜をたっぷりと食べなければならないのでしょうか。
野菜には、体でエネルギーを効率よく利用するために必要なビタミンやミネラルが含まれているからです。
ビタミンは肝臓でも合成されていますが、肝機能が低下するとその能力も低下。
栄養素の代謝や解毒という肝機能にも大きくかかわっているミネラルも必要です。
そのため、健常な人以上に野菜類を摂取する必要があります。