過剰摂取は腹水やむくみを起こす原因
肝臓では、血管から水分がしみ出るのを防止、体液の浸透圧を調整するアルブミンを合成しています。
しかし肝臓病になると、アルブミンの合成能力が低下。血液中のアルブミン量が減少して、血管から水分がしみ出てしまいます。
この水分が、肝臓病の代表的な症状である腹水やむくみの原因です。
塩分は体にとって必要不可欠なミネラル分ですが、健常者でも過剰摂取を続けると、高血圧・動脈硬化から狭心症や心筋梗塞などを引き起こすので注意が必要です。
国民栄養調査によると、私たちの塩分摂取量は1日12〜13グラムになるそうです。
でも、これは摂り過ぎ。
理想的な1日の塩分摂取量は健常者なら約10グラム、肝臓病患者なら8グラム以下です。
ちなみに親指・人差し指・中指でつまんだ「ひとつまみ」が1グラム強になりますので、6〜7つまみで約8グラムになります。
料理は日頃から薄味を心がけ、塩分の摂り過ぎに注意して、腹水やむくみを予防して下さい。