皮膚の老化

皮膚はいつも目にするところなので、変化に気づきやすいものです。年をとると、しわやしみが目立ってくるようになります。

皮膚は、いちばん外側から表皮、真皮、皮下組織(皮下脂肪)から構成されています。体の表面を覆っている表皮はとても薄いので、皮膚の主役は、その下の真皮の部分です。真皮では新しい細胞が作られて、それが表皮のほうへと送られることで皮膚の新陳代謝が行われますが、加齢とともにその能力が衰えてきます。

新しい皮膚が供給されなくなると、そのマイナスを埋めるために、皮膚は萎縮したり変性します。収入が少なくなっても赤字を出さないためには、家系の場合は出費を切り詰めますが、この切り詰めにあたるのが皮膚の変性によるしわです。まさに皮膚の赤字のしわ寄せとなるわけです。

また、歳を重ねるとともに皮膚が乾くようになってきます。加齢とは乾いて縮むことだとも説明できますが、皮膚は水分を失ってカサカサしてきます。真皮の部分には、水分を保つ場所があり瑞々しさを保っているのですが、皮膚の変性で水分を保つスペースが狭められてきます。その結果、お肌の潤いが失われるのです。

こんなときは、風呂あがりに、まめに保湿クリームを塗るなどして、お肌のケアをすることが大切です。

ところで、更年期になると、顔や腕などのしみ(皮膚が褐色に変化する)やそばかす(皮膚にできる褐色や灰褐色の斑点)などもめだつようになってきます。新陳代謝が活発なときは、新しい皮膚にとってかわられるスピードが早いので、しみやそばかすができても沈着せずに修復されますが、その能力が衰えてくると居座るようになるのです。

紫外線は、しみ・そばかすを悪化させるなど皮膚の老化を早めますので、日差しの強い日の外出は帽子屋日傘を利用するようにしましょう。また、袖の長い服を着たり、日焼け止めクリームやファンデーションでケアすることも大切です。

皮膚については女性は若いころから気をつけているようですが、手当の大事さは男性にとっても同じです。

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