神経症その2

全般性不安障害

症状

将来のことや健康のことなど、全般性の不安(予期憂慮)が持続します。慢性的な不安からくる過敏、イライラ、落ち着きのなさ、緊張、集中力の低下などの精神的症状と、ふるえ、頭痛、動悸、息苦しさ、めまい、頻尿、疲れやすさ、不眠、肩こりなどの身体的症状も現れます。

治療法

抗不安薬や抗うつ薬、自律神経調節薬を服用します。ケースによっては少量の抗精神病薬が用いられることがあります。

精神分析的精神療法、森田療法、内観療法なども行われます。

身体表現性障害(心気神経症)

症状

体の不調を感じると、そのことに強くこだわり、執拗に訴えます。検査をしても異常が認められないのですが、石の説明にも納得できず、次から次と別の医療機関を受診する「ドクターショッピング」を繰り返す人も少なくありません。

身体表現性障害には、吐き気や嘔吐、しびれなど多数の症状を訴える「身体化障害」、首や腰、脚などの強い痛みを訴える「疼痛性障害」、重い病気ではないかと症状にとらわれる「心気障害」などがあります。

原因

遺伝的な素質や性格、教育環境などが関与していると考えられます。いわゆる神経質な性格の人に多くみられます。

治療法

抗不安薬や抗うつ薬、抗精神病薬などが併用されます。精神療法では、森田療法や精神分析的精神療法などが有効です。

強迫性障害(強迫神経症)

症状

ばかばかしいこととわかっていながら意思に反してある考えが浮かんでくることを強迫観念(思考)といい、無意味とわかっていながら意思に反してやってしまうことを脅迫行為といいます。

たとえば、ガスの元栓を閉め忘れたのではないかという考え(強迫観念)が浮かぶと不安や恐怖にかられ、戻って確かめ(強迫行為)、それを何度も繰り返します。ひどくなると日常生活が著しくしばられるようになります。

玄関のドアの鍵はかけたか、手が汚れているのではないか、駅のホームやビルから飛び降りるのではないか、などの強迫観念にとらわれる人もいます。

また、就寝前に、あることを一定の順序で行ってからでないと寝れないという、儀式化された強迫行為もみられます。そのほか、偶数や奇数、右や左などに極端にこだわって縁起をかつぐ、テーブル上の物がきちんと整理されていないと気がすまないなど、いろいろな強迫観念、強迫行為があります。

原因

遺伝的な素質や性格、養育環境などがかかわっていると考えられています。こどもの欲求と親の干渉との相互関係の結果、形成された人格が関連しており、強迫性障害をもつ人の心の奥には、攻撃性や支配欲などが隠れているとも指摘されています。

一方で、神経伝達物質のセロトニンが関与しているという仮説もあります。

治療法

SSRI(フルボキサミン、パロキセチン)や三環系抗うつ薬(クロミプラミン)を服用します。抗不安薬も併用することがあります。精神療法では、森田療法、精神分析的精神療法、行動療法などが有効です。

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