ニキビ肌の正しいスキンケア法や肌質に応じたニキビ対策を紹介

1.自律神経と大人ニキビ

ストレスが皮脂の分泌量を増加させる

皮膚トラブルの原因として、よく「自律神経の乱れ」という言葉が使われますが、これがなにを意味しているのかご存知でしょうか。

自律神経は、脳から内臓、皮膚の血管まで全身に張り巡らされており、交感神経と副交感神経の相互作用によって、それぞれの働きをコントロールしています。

たとえば、人が怒り恐怖を感じたり、極度の緊張状態のときに脈拍が増し、汗が出てくるのは、交感神経の作用によるものです。

一方、食事中休息時など、リラックスした気分のときには、副交感神経の作用によって心拍数が低下し、唾液や消化液が分泌され消化機能が高まった状態になっています。こうして、無意識のうちに双方が緩急のバランスをとることによって、体が安定した状態に保たれているのです。

ところが、イライラや不平不満などの悪感情が募り、交感神経ばかりが作用し続けると、からだは闘争モードに入り、筋肉に血液が集まってしまい、皮膚の血行は悪くなります。

『自律神経の乱れ』とは、このアンバランスな状態をさしているのです。

脳の視床下部は、ストレスを受けると自律神経を通して、腎臓の上に位置する副腎に信号を送り、副腎髄質からアドレナリンという物質を放出します。それにより、からだの免疫を増強しようとするのです。

また、同時に脳下垂体から分泌される副腎皮質刺激ホルモンによって、副腎皮質から糖質コルチコイドが分泌され、免疫を抑制しようとします。戦闘態勢を見せて、からだをストレスから守ろうとするアドレナリンと「まぁまぁ、やり過ぎはいけないよ」となだめる糖質コルチコイドがバランスをとっているのです。

自律神経が過度に緊張する時間が長く続くと、コルチコイドの分泌が増すばかりでなく、コルチコイドど同じく副腎皮質から分泌される男性ホルモンの量も増し、皮脂腺を発達させ、皮脂の分泌を高めてしまうといわれています。

自律神経の過度の緊張は、からだのバランスにもさしさわり、ひいてはニキビができやすい状態にも導かれるという現象が考えられます。

自律神経が乱れると、皮脂の分泌量が増加することは経験的に知られています。しかし、自律神経とニキビの関係となると、実験的にはまだまだ立証されるまでには至っていないのが現状です。

長時間睡眠が無理なら眠りの質にこだわる

ニキビのある人睡眠時間が7時間以下の人が多いという調査結果が香粧品科学界から報告されています。美肌キープの観点から言えば7時間以下では睡眠不足。ニキビ予防のためには、可能であれば7時間以上眠りたいものです。ちなみに、ニキビができてしまってから睡眠時間を増やしても残念ながら、できたニキビはすぐには治りません。しかし、それ以上増やさないための予防になります。

どうしても睡眠の時間の確保が無理という人は、睡眠の質にこだわりましょう。少しでも早く心地よく眠りにつくために以下のような工夫をしてみましょう。

暗めの照明で眠りを誘う

飲食店やホテルなどの、ほの暗い明かりの下にいて、眠くなった経験がある人は多いはず。これは睡眠を誘導するメラトニンというホルモンが分泌されて起こる現象です。寝る時間が近づいてからも、強く明るい照明の下にいると、メラトニンの分泌が妨げられ目が冴えてしまいます。間接照明を上手に利用したり、視野に直接はいらない位置に照明を移動するのも入眠を妨げないコツです。

足もとを温める

冷え性の人の中には、冬はソックスを履いたままでないと眠れないという人までいます。冷えにくくするために、入浴の最後に足を温水と冷水を交互に数回ずつかけたり、お風呂あがりに軽いストレッチをして血行をよくする方法がおすすめです。入浴できないときも、せめて足湯だけでもすると違います。

寝る直前の視覚刺激を避ける

ベッドに入る直前までテレビでスポーツ観戦でエキサイトしたり推理小説を夢中で読んだりするとすぐに寝付けないものです。資格は脳への刺激の半分以上を占めるので、そこで得た情報は神経を高ぶらせてしまいます。寝る前には、リラックスして見たり読んだりできる軽い内容の番組や本を選びましょう。

寝室の湿度と温度に気をつける

湿度50%寝具の中の温度が33度というのが安眠を誘う理想的な寝床の環境です。最近はエアコンで常時室内を適温にする機能があるものも増えていますが、空気は乾いていることが多いものです。加湿機なども活用して適度な湿度の管理を心がけましょう。

空腹または満腹状態でベッドに入らない

空腹時も満腹時も覚醒刺激になってしまいます。夕食を食べる時間を調整して空腹や満腹の状態でベッドに入るのは避けたいものです。それでも小腹がすいてしまったときはシナモンミルクがおすすめです。牛乳に含まれるタンパク質のカゼインの眠りを誘う作用と、シナモンに含まれる香り成分シンナミックアルデヒドの神経の興奮を鎮める作用の相乗効果が期待できる飲み物です。さらに牛乳のタンパク質が胃粘膜をコーティングして、胃酸の刺激から胃を守ってくれるというメリットもあります。作るのも簡単で、温めた牛乳にシナモンパウダーを好みの量だけです。
次へ:ホルモンと大人ニキビ

PAGETOP
Copyright © 大人ニキビの原因と対処法 All Rights Reserved.