ニキビ肌の正しいスキンケア法や肌質に応じたニキビ対策を紹介

2.ホルモンと大人ニキビ

女性の体内にある男性ホルモンが悪さをする

大人ニキビの大半あごフェイスラインを中心にできます。この部位は男性のヒゲが生える部位とほとんど同じなのです。学会では男性ホルモンと大人ニキビとの因果関係が指摘されています。実際に大人ニキビに悩まされている女性のうち約4割は、血液中の男性ホルモン値が高まっていると言われています。

女性のからだの中では、もともと卵巣副腎皮質から微量の男性ホルモンが分泌されています。また、卵巣からは「卵胞ホルモン」と、男性ホルモンに似た働きをする「黄体ホルモン」という二種類の女性ホルモンが分泌されており、そのバランスが一定周期で変わることにより、排卵や生理が起こっています。生理前になるとニキビができやすい女性が多いのも、その時期は皮脂の分泌を高める作用のある黄体ホルモン値が優位になっているためです。

また、ストレスがかかるとストレスに負けない抵抗力を得るためのコルチゾールというホルモンが副腎皮質から分泌されます。脳からの指令で副腎皮質が刺激される結果、ここから分泌される男性ホルモンの量も増えるのではないかと推察されています。

通常、脳の司令塔である視床下部が血液中のホルモン濃度をチェックして、脳下垂体に調整の指令を出し、脳下垂体から出されるさまざまな刺激ホルモンによって、各臓器から、からだの機能を正常に保つためのホルモンが分泌されます。ところが、強いストレスがかかると、視床下部のコントロール能力そのものに狂いが生じ、そのためにホルモンのアンバランスが起こるということも分かっています。

また、視床下部は自律神経の働きの調整もしているため、ストレスによって自律神経の乱れとホルモンのアンバランスが同時に起こり、ニキビができやすい悪条件が重なってしまうわけです。ニキビ予防には、まず、ストレスをためないことが肝心。さらに、女性としての自分のからだの変化に敏感でいることも大切です。

男性ホルモンの影響によるニキビ

あごやフェイスラインに赤く腫れたニキビが複数できたら、自己処理は厳禁。早い段階で皮膚科の治療を受けましょう。無理に潰したりすると痕が残ってしまいます。いったんクレーターのようにへこんでしまった肌は完治するのが難しい場合もあります。赤く大きなニキビができた肌は敏感になっており、刺激を感じやすいので、市販薬やニキビ用化粧品だけに頼らないこと。赤く腫れたニキビはクレーター状のニキビ跡になる前、炎症を起こしている間に皮膚科で正しい処置を受けることが大切です。

抗菌作用と炎症を抑える効果をあわせもつ抗生物質の服用や場合によってはケミカルピーリングなどの治療をサポートできるスキンケアとの併用で、ニキビは必ず目立たなくなり、肌全体がきれいになっていきます。

女性周期で肌の不安定な時期がわかる

妊娠や出産を迎える準備のために、女性のからだは一定周期で少しずつ変化しています。卵巣内の卵胞を成熟させるために卵胞ホルモンの分泌量が増え、受精卵を着床する子宮内膜は厚みを増していきます。そして、成熟した乱視が飛び出す排卵日を境に、黄体ホルモンの分泌量が増えはじめ、子宮内膜はさらに厚くなるのです。しかし、受精卵の着床がなかった場合、それらは不要となるので体外に排泄され、また再生がはじまります。

肌に関して言えば、黄体ホルモン値が排卵日から生理の直前までがもっとも不安定なとき。肌が敏感になっており、ふだん使っている化粧品でも刺激を感じたり、いつも以上に肌荒れを起こしやすい状態になっています。

黄体ホルモンの影響で皮脂の分泌量が増え、便秘がちにもなり、ポツンとニキビができたりするのもこの時期。また、精神面ではイライラが募るなどの月経前症候群という症状があわられることもあります。苛立ちもニキビ悪化の要因。黄体期のニキビ予防の自衛策としては、脂っこい食事を避けたり、イライラを抑えるカルシウム豊富なメニューを心がけることも必要です。また、基礎体温を計れば、高温期が黄体期と一致するので判断の目安になります。
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