認知症予防のために日常生活で注意すること

若年認知症とは?

若年認知症になる原因

65歳未満で発症する認知症は若年認知症と呼ばれています。若年認知症という病気があるわけではなく、認知症全体の中で発症年齢が若い場合に使用されている用語です。

原因としては、高齢者にみられる認知症と同様にアルツハイマー病や脳血管性認知症、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症が大部分を占めています。他にアルコール性認知症や頭部外傷後の認知症、ビタミン欠乏による認知症など多くの原因が考えられます。

基本的な事柄は高齢者に発症する認知症と同様ですが、若い年齢に発症するだけにいろいろなもん問題が生じてきます。

高齢発症よりも深刻な若年認知症

社会的な活動(会社勤めや自営業など)や家庭生活(主婦業など)で重要な役割を果たしているだけに、高齢発症の場合と比べて支障がより目立ってきます。高齢で社会的な活動から引退している方では、今日の日付がわからなくてもそれほど支障のないことが多いのですが、若年で仕事をしている方では、日時や曜日がわからなくなると仕事ができなくなってきます。現役の主婦が買い物や料理、洗濯などができなくなると、家庭生活に重大な支障がみられ、同居する家族の負担は大きくなります。

経済的な支障が生じてくる場合が多いことも、若年認知症の問題点のひとつです。認知症が進行すると、仕事ができなくなり退職を余儀なくされる、自営の店舗をたたまざるを得ないなどの事例も多いのです。患者さん本人が一家の大黒柱になっていて働いているだけに、経済的に立ちゆかなくなる場合が多いことも大きな問題です。

介護の問題も深刻です。若年認知症では、症状の進行が早い印象があります。家族が気づいた時には、認知症が相当進んでいる場合が多いようです。徘徊や暴力行為、介護に抵抗するなどの周辺症状が目立つ場合も少なくありません。介護する家族の負担は、高齢発症の認知症以上に大きいと思います。

利用できる介護サービス施設が限定されることも困ったことのひとつです。現在の介護施設の利用者の大部分は高齢者が占めており、そこに50代、60代の患者さんが利用しようとしても、体力的なちがいや介護サービス内容が合わないなど、利用が難しい現実があります。

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