更年期に発症しやすいパーキンソン病の症状や治療法を詳しく解説します。

パーキンソン病の治療について

薬で病気の症状を軽くするのが治療のメイン

残念ながら今の時点では、パーキンソン病を完全に治す方法はないので、治療は症状を軽くする対症療法が中心になります。

治療のメインとなるのが薬です。パーキンソン病の症状を軽くする薬は、いろいろなものがありますが、完全に病気の進行を止められるものはないため、薬とのつきあいも生涯にわたるものとなります。

また患者さん一人ひとりの症状はもちろん、病気が発症した年齢、進行の度合い、そして患者さん自身の生活に対する考え方、主治医の方針などによって、薬の選び方、使い方はさまざまなのが現状です。

パーキンソン病の治療になくてはならないのが、L-ドーパ製剤です。

これは脳内で減っていくドーパミンを補うものですが、使い始めて何年かすると効果が弱まる、体が勝手に動いてしまう、幻視や妄想などの精神症状が出るなど、さまざまな副作用・問題が出てくることがわかってきました

ですから「できればL-ドーパ製剤は、なるべく遅い時期に使ったほうがよい」という意見が、臨床現場や専門家から上がってきました。

そこで日本では、2002年に日本神経学会から「パーキンソン病治療ガイドライン」というものが発表されました。

60歳以降で発症した場合、比較的病気の進行が遅い

パーキンソン病の治療薬として最も効果があるのはL-ドーパ製剤です。しかし、長期に服用すると運動障害などの合併症が起こるので、できるだけ使用を開始する時期を遅くしよう、というのがパーキンソン病治療ガイドラインの主旨です。ですからパーキンソン病の症状があっても、日常生活に支障がなければL-ドーパ製剤は使わないで、そのまま様子を見る、ということが最近は多いでしょう。

若い年齢で発症した若年型パーキンソン病であれば、薬だけでなく、手術といった治療を考えることもあります。

しかし一般的に、60歳以降で発症した場合、進行も比較的遅いことがわかっているので、60歳以降の患者さんの場合、必ずしも焦って薬を使う必要はありません。手術を考えるのは、歩けないほど症状が進んだ場合や薬が効かなくなった場合でよいでしょう。

高齢の患者さんの場合、薬の選択・使用は慎重に

薬を使う場合も、患者さんの年齢が70歳以下で認知症の症状が出ていない場合は、L-ドーパ製剤以外の薬(ドーパミン受容体作動薬ドーパミンアゴニストともいう)を使い、患者さんの年齢が75歳以上、あるいは認知症の症状が出ている場合はL-ドーパ製剤を使う、というやり方が基本となっています。

しかし、このガイドラインは効果的な治療をするための目安で、個々の医師によって考え方は異なり、実際には必ずしもこのガイドラインのとおりに治療が進められているわけではありません。また同じ薬を使っても、患者さんによって効き方が異なることもよくあります。そのため、同じような症状の患者さんに異なった処方が出ることも珍しくありません。

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