更年期に発症しやすいパーキンソン病の症状や治療法を詳しく解説します。

L-ドーパ製剤

ドーパミンの原料となるL-ドーパ製剤

パーキンソン病は脳の中のドーパミンが足りなくなって起こる病気です。ですからドーパミンを薬として補充できれば、症状がなくなって元のように動けるようになるはずです。しかし、実はこれが難しいのです。

薬を服用すると、その成分は小腸で吸収されて血液に入り、全身をめぐります。しかし脳の入り口には、脳の中に入ってくる物質を制限する血液脳関門があり、分子の大きなドーパミンはここを通過できません。そこでこの血液脳関門を通過できるL-ドーパを薬として使うのです。

L-ドーパは、ドーパミンの原料となって、脳内のドーパミンを補充する働きをします。

以前は、L-ドーパ単剤という薬が使われていましたが、この薬は末梢血管でほとんどが分解されて、1%ぐらいしか脳には届かないことがわかりました。そこで現在では、L-ドーパ製剤を末梢血管で分解させてしまう酵素(脱炭酸酵素)の働きを阻害する物質(末梢性ドーパ脱炭酸酵素阻害剤)を配合したL-ドーパ合剤が使われています。また、L-ドーパは、血液中のCOMT(コムト)という酵素によっても分解されてしまうため、L-ドーパ製剤といっしょにCOMTの働きを抑えるコムト阻害剤を服用することもあります。

患者さんによっては、L-ドーパ単剤のほうが効くこともあるので、単剤が使われる場合もあります。

L-ドーパは動物の体内にも、また植物の中にもあるアミノ酸の一種です。たとえばソラマメなどのマメ科の植物や、エゾウコギにはL-ドーパが含まれていることが知られています。実際ロシアでは、エゾウコギを治療に用いています。漢方薬でもエゾウコギを用いた処方があります。

早ければ服用後3〜5日で4大症状が軽減する

L-ドーパ製剤は非常によく効く薬で、ふるえ、筋肉のこわばり、動作が遅くなる、歩行や姿勢の反射障害といったパーキンソン病の4大症状を軽減してくれます。薬を使って効き目が出始めるまでの期間や効き方には個人差があるものの、早ければ3〜5日で何らかの効果を実感する人もいます。

L-ドーパ製剤の使用は、最初は少量からスタートします。血中のL-ドーパ濃度を下げないよう、1日3回に分けて服用して、効果はどうか、吐き気などの副作用はないかなどを確認しながら、1〜2週間ぐらい様子を見ます。もし効果がないようであれば薬の量を増やし、チェックということを行って、その人にとっての適量を見つけます。

私たちの体はよくできていて、自分の体にとって必要な物は作り出しますが、体が不要だと判断したものは、どんどん作られなくなっていきます。L-ドーパ製剤を使うということは、外からドーパミンを補給していることと同じなので、そのうちに体自身がドーパミンの分泌量を減らしていきます。そのため、いったんL-ドーパ製剤を使い出すと止められなくなり、時間の経過とともにより多くの量のL-ドーパ製剤を必要とするようになってくるのです。

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