症状
扁桃腺炎、咽頭炎などにかかったあと、10〜14日後に尿の出が悪くなり、血尿が出て、目の周りがむくんできます。たんぱく尿、血圧の上昇も認められます。
3〜5歳児に多く、成人の場合は症状が出ないことがあります。
原因
最近に感染すると抗体がつくられ、抗体に補体という物質が結合して免疫複合体になります。この免疫複合体が腎臓の糸球体に沈着して炎症を起こす病気です。原因菌は殆どの場合、A群β溶血性連鎖球菌です。
治療法
安静と食事療法が主体ですが、発症の初期には抗菌薬を服用します。むくみが強いときは利尿薬を用います。
安静と保温は血管の緊張をゆるめ、腎臓の血流量を増やします。激しい運動や激務は避け、規則正しい生活を習慣づけるようにします。
食事は、低下した腎臓機能に負担をかけないように、減塩、低たんぱく食を心がけます。むくみがあって尿量が少ない時期は、食事からの塩分摂取は1日3グラム程度を目安にし、併せて水分も制限します。
こうした治療によって尿の異常は数ヶ月でもとに戻りますが、発症後半年から1年間は尿検査による経過観察が必要です。