症状
急性と慢性で異なります。急性精巣炎は、清掃に突然強い痛みを感じて陰嚢が赤く腫れ、高熱が出ます。片側だけの場合が多いのですが、両側の場合もあります。
慢性精巣炎は、痛みや発赤はあまりなく、徐々に清掃が腫れてきます。
原因
ウイルスや最近による感染が主な原因で、清掃に炎症が起こります。急性精巣炎はムンプスウイルスが原因の流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)にともなって発症することが多く、慢性精巣炎は結核感染による場合が多いようです。
治療法
細菌性の急性精巣炎には、抗菌薬での治療が効果的です。痛みを和らげるために消炎鎮痛薬や冷湿布での治療も行います。
冷やすと痛みは緩和しますが、陰嚢は低温に弱いので、氷嚢を直接当てることは禁物です。
結核感染による慢性精巣炎の場合は、原因となっている結核の治療を継続しますが、精巣炎が進行しているときは精巣を摘出する手術が必要になる場合もあります。