症状
膵臓や周辺に膵液などの液体を含んだ袋(膿疱)ができる病気です。膿疱が上皮でおおわれている真性嚢胞と、おおわれていない仮性嚢胞があります。
膿疱が小さいうちは症状はありませんが、大きくなって周囲の臓器を圧迫するようになると、上腹部痛を感じたり、しこりに触れることもあります。
原因
膵炎や腹部の外傷などによって、膵管外に流出した膵液が炎症性浸出液とともにたまると、膿疱が形成されます。
治療法
小さな仮性嚢胞は自然消失することもあるので、経過をみます。
大きくなった仮性嚢胞は腹部に穿刺して嚢胞内の液体を吸引する方法や、手術で膿疱を摘出する方法が用いられます。
真性嚢胞も小さいうちは経過観察をしますが、大きくなるもの、隆起性病変がみられるものは、がん化するおそれがあるため、手術で切除します。