症状
一般的にいう鼻血です。鼻をかんだときに、少量出血する程度のものから、口から大量に血を吐くものまであります。多くは鼻中隔の入り口近く(キーゼルバッハ部位)からの出血で、子どもに多くみられます。
大人や高齢者の場合は、動脈が破れて大出血を起こすこともあります。
原因
鼻血の出やすい部位は、もともと粘膜が薄いところに血管が網の目のように張り巡らされているので、簡単に血管が傷ついてしまうのです。子どもはなおのこと傷つきやすく、強く鼻をかんだり、指を入れたりすることで出血してしまいます。
ただし、なかには出血を引き起こす病気が隠されているケースもあるので、注意が必要です。子どもの場合は、白血病や血友病など血液の病気、大人では副鼻腔や鼻腔の良性・悪性腫瘍などが考えられます。また、動脈硬化や高血圧などでも起こることがあります。
治療法
綿球かガーゼを鼻につめて、出血している側の小鼻をしばらく押さえておきます。このとき、座って頭を高くし、ややうつむき加減の姿勢でいると、のどに血液がたまるのを防ぐことができます。それでも止血しないときは、すぐに耳鼻咽喉科を受診します。また、出血をたびたび繰り返すような場合も、一度診てもらいましょう。