白内障(白そこひ)の原因と症状

白内障とは

白内障は、眼の水晶体が濁って、視力が低下する病気です。水晶体は、目の中にあり、光を屈折させて焦点を合わせる役割を担っています。しかし、加齢や外傷、糖尿病などによって、水晶体のたんぱく質が変性して濁り、光をうまく通さなくなると、視力低下やかすみ、色がくすんだように見えるようになります。

白内障は、年齢に関係なく発生することがありますが、高齢者に多く見られる病気です。治療法としては、白内障手術があり、手術によって濁った水晶体を取り除き、人工レンズに置き換えることで、視力を回復することができます。白内障は進行性の病気なので、症状が出た場合は早めに診察を受けることが重要です。

白内障の症状

白内障の症状には、以下のようなものがあります。
  1. 視力低下:物がぼやけたり、かすんだり、見えにくくなることがあります。
  2. 光に敏感になる:明るい場所や光に向かって見ると、まぶしく感じることがあります。
  3. 色の変化:色がくすんだように見えることがあります。
  4. 読書や手元作業の困難:文字や細かい作業が見にくくなることがあります。
  5. 夜間の運転困難:車のヘッドライトや街灯がまぶしく感じたり、視野が狭くなったりすることがあります。

これらの症状がある場合は、早めに眼科を受診し、白内障かどうかを診断してもらうことが重要です。

白内障の原因

白内障の原因は、以下のようなものがあります。
  1. 加齢:年齢を重ねると、水晶体が変性して濁りやすくなるため、高齢者に多く発生します。
  2. 外傷:目に直接の衝撃や怪我をした場合、水晶体が傷ついて白内障を引き起こすことがあります。
  3. 糖尿病:糖尿病の合併症のひとつとして、糖尿病性白内障が発生することがあります。
  4. 長期間のステロイド使用:長期間にわたるステロイドの使用が、白内障を引き起こすことがあります。
  5. 先天性:生まれつき水晶体が濁っている場合、先天性白内障と呼ばれます。

これらの原因によって、水晶体のたんぱく質が変性して濁ることで、白内障が発生します。ただし、原因不明の場合もあります。

白内障の治療法

白内障の治療法には、手術が一般的です。手術によって、濁った水晶体を取り除き、人工レンズに置き換えることで、視力を回復することができます。手術は、局所麻酔で行われ、通常は入院せずに日帰りで済みます。手術後は、数週間の経過観察が必要となります。

また、手術が難しい場合や、手術を望まない場合には、メガネやコンタクトレンズを用いることで、視力を補正することができます。ただし、これらの方法では、水晶体が濁ること自体は改善されません。

いずれにしても、白内障の治療は早期に行うことが重要です。症状が進行してしまうと、治療が難しくなることがあるため、症状が出た場合は、すぐに眼科を受診するようにしましょう。

白内障と診断されたら

白内障と診断された場合、早期に治療を開始することが大切です。まずは、経過観察のために定期的に眼科医に通院しましょう。眼科医は、症状の程度や進行度合い、病歴や家族歴などを考慮して、適切な治療法を提案してくれます。

一般的には、手術が最も効果的な治療法です。手術によって、濁った水晶体を取り除き、人工レンズに置き換えることで、視力を回復することができます。手術前の事前検査や手術方法、手術後の経過管理など、詳しい説明を受けることができます。

また、手術が難しい場合や、手術を望まない場合には、メガネやコンタクトレンズを用いることで、視力を補正することができます。ただし、これらの方法では、水晶体が濁ること自体は改善されません。

白内障の治療には、個人差があります。自分に合った治療法を選択するためにも、眼科医との相談が必要です。

白内障の予防法

白内障の予防法としては、以下のような方法があります。
  1. 健康的な生活習慣の維持:健康的な食生活や適度な運動、禁煙など、健康的な生活習慣を維持することが重要です。
  2. 目の負担を減らす:長時間のパソコン作業やスマートフォンの使用、眩しい光や紫外線を避けるなど、目に負担をかけるような行為は控えるようにしましょう。
  3. 眼科定期検診の受診:定期的に眼科を受診し、早期発見・早期治療することが大切です。
  4. 適切な眼の保護:目に直接の衝撃や怪我をしないよう、安全メガネやゴーグルなどの適切な保護具を使用することが重要です。
  5. 適切な栄養素の摂取:ビタミンC、E、A、ルテイン、ゼアキサンチンなどの栄養素を摂取することが、白内障の予防につながるとされています。

以上の予防法は、白内障の発生を遅らせる効果があるとされています。健康的な生活習慣を維持し、定期的な眼科検診を受けることで、白内障を予防することができます。