知っていますか? 動脈と静脈の違い

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動脈はマッチョな筋肉質

血管はただのホースではないと解説しました。いったい、血管はどんな構造をしているのでしょうか。動脈と静脈はそれぞれ構造が違います。まずは動脈からみていきましょう。

血管は大きく分けて、外膜、中膜、内膜の3層構造をしています。外膜は血管を守る保護層です。血管に傷がついて出血を起こさないように丈夫にできています。

中膜は内弾性膜と平滑筋からなる厚い層です。平滑筋はその名の通り筋肉で、特に動脈で発達しています。しなやかに収縮することで血流をよくする働きをします。

内膜は常に血液と接している重要なパーツです。血液の状態が悪くなると、内皮細胞が傷みます。これが動脈硬化のきっかけとなります。

皮膚から透けて見えるのはほとんどが静脈

静脈も動脈と同様に3層構造をしています。大きく違うのは、逆流を防ぐための静脈弁がついているところです。また、平滑筋が薄いため、動脈と比べると細いのが特徴です。

皮膚を通して見える血管は、ほとんどが静脈です。もし、動脈に傷がついて開いた場合、出血が多くなって致命傷となりやすいため、動脈は体の内側を通っていると考えられています。

動脈を通る血液を動脈血、静脈を通る血液を静脈血と呼びます。動脈血は酸素を含むために色が薄く、静脈血は二酸化炭素や老廃物を含むために色が濃いという違いがあります。

ケガをしたときに出るどす黒い血は、静脈血です。

心臓と血管の涙ぐましい共同作業

動脈は強い血圧を受け続けることで傷んでいく、と解説しました。そもそも、血圧とは何でしょうか? それを知るためには、心臓の働きを理解する必要があります。

心臓には右心房、右心室、左心房、左心室の4つの部屋があります。静脈を通って帰ってきた静脈血は右心房に入ります。そして、右心室から肺へと送られます。肺では血液から二酸化炭素を取り除き酸素を与えます。

酸素を含んできれいになった血液は左心房に戻ります。そして、左心室が膨らむことで吸い込まれ、強く縮んで大動脈へと送られます。つまり、左心室がポンプのような運動をするわけです。左心室につながっている太い血管が大動脈です。

心臓から血液が出ていくときに一番高い「上の血圧」になる

左心室がギュッと縮んで血液が送り出されたときに、大動脈が一番大きな圧力を受けます。これが収縮期血圧、または上の血圧です。大動脈は膨らみますが、左心室が縮んでいるので「収縮期」と呼びます。

縮んだ左心室は、大きく膨らんで次の血液を左心房から取り込みます。このとき、大動脈にかかる圧力は最小になります。これが拡張期血圧、または下の血圧です。左心室が血液を吸い込むときに大動脈から逆流しないように弁がついています。これが大動脈弁です。

血圧はいろいろな理由で変化している

血圧が高いほど血管にかかる負担は大きくなります。1日に10万回も圧力を受けるわけですから、なるべく負担はらしてあげたいものです。

では、なぜ血圧が高くなるかを考えてみましょう。実は、とても単純な理論です。塩分取りすぎで、血液量が増えるからです。

心臓から血液が送り出されるときに、すでに血管の中にある血液の量が多い場合と少ない場合を比べてみてください。血液が多いほうが、より大きな力がかかりますよね。逆に元の血液が少ないと、血圧は低くなります。

塩分が多い食事を続けていると、濃度を薄めるために水分を吸収して血液の量が多くなります。これが高血圧の原因となるのです。

寝ているときのストレスが夜間高血圧を招く

腕に装着して測る24時間血圧計を使うと、血圧が刻々と変化していることが分かります。

部下の仕事が気に入らずにイライラしたとき、何か不安なことが起こったとき、仕事に集中しているとき、遅刻しそうになって走ったとき・・・・・・、こんなときに血圧は上がります

逆に寝ているときやお風呂に入っているときは、血圧が下がります。ベッドに入っても仕事のことが気になるという人は、本来、血圧が下がっているはずのときに高くなってしまいます。これを夜間高血圧といいます。

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