抗甲状腺薬による薬物治療

抗甲状腺薬には、チアマゾールプロピルサイオウラシルの2種類があります。甲状腺ホルモンの合成を抑える作用があり、定期的に服用を続けることで、普通の生活が送れるようになります。

薬で日常生活が普通に送れるようになる

抗甲状腺薬は、定期的に採血して甲状腺ホルモンの濃度を測り、その都度、薬の量を加減して処方されます。服用は長期間になりますが、手術などのように甲状腺を切り取るわけではないので、体への影響が少ないのが特徴です。

治療を開始して3〜4ヶ月すると、血液中の甲状腺ホルモンの濃度が正常になり、つらい症状が軽減。さらに続けていくと、甲状腺刺激抗体が消えます。個人差はありますが、薬をやめるのは、抗体が消えてから1〜2年後です。

この治療の欠点は、薬を服用する器官が人によって違い、どのくらいになるか予測できない点です。しかし、普通の生活を送りながらの治療なので、さほど負担に思わない人もたくさんいます。

重い副作用が起こることもある

副作用は、飲み始めて2週間後から3ヶ月以内に出ることが多く、場合によっては数年後に出ることもあります。

軽い副作用では、皮膚のかゆみや発疹、関節痛、筋肉痛、発熱など。注意すべきものでは、肝機能障害無顆粒球症があります。

もし副作用が出た場合は、薬をかえ、あるいは中止し、必要に応じて入院治療をします。とくに、無顆粒球症は、放置しておくと命の危険もありますので急いで医師を受診してください。

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