手足口病

どんな病気?

コクサッキーウイルス6型やエンテロ71型などの飛沫感染によって起こります。手のひら、足の裏、口の中に小さな水疱をもった発疹ができるので、手足口病と呼ばれています。
春から夏にかけて流行することが多く、5歳以下の乳幼児に多くみられ、唾液やくしゃみなどからうつります。
発疹が現れるだけで熱は出ることも出ないこともあります。だいたい4~5日で自然に治りますが、まれに無菌性髄膜炎を合併することもありますので頭痛や嘔吐があるときは要注意です。

予防法・治療法

発疹が出ている間は伝染力が強いので、兄弟や友達に近づけないことです特別な治療法はありませんが、農園、無菌性髄膜炎、心筋炎などの合併症もまれにみられますので、おかしいと思われるときは医師の診察を受けます。

どんな症状?

初期の症状

熱は必ず出るわけではありませんが、38~39度くらいの熱が3日くらい続くこともあります。のどが赤くなり、ほおの内側の粘膜、舌、歯肉など口の中に赤い発疹ができます。

次に起こる症状

手のひら、足の裏、ひざ、おしりなどにも水疱をもった赤い発疹ができます。また、口の中にできた赤い発疹は水ぶくれとなり、破れて潰瘍になると痛みが強くなります。

治りかけの症状(回復期)

口の中の潰傷も治り始めて痛みは減り、手足の水疱も乾いてきます。一般には予後のよい病気で、発病から1週間くらいで発疹の痕もきれいに消えてなくなります。

ホームケアのポイント

  • 口の中に潰瘍ができるため、痛がって食欲がおちることがあるので、ロの中を刺激しないように食事はうす味で、固いものや熱いもの、辛いものは避け、冷たすぎず、細すぎず、やわらかく煮てあってロ当たりのよいものを与える。また、食後はぬるま湯か茶でうがいをさせるなど、口の中を清潔にする。
  • 熱がなくても水疱ができている間は入浴は控える。