糖尿病のインスリン療法

インスリン療法=糖尿病の悪化ではない

インスリン療法は1型糖尿病患者にとっては必須の治療法です。

2型糖尿病でも食事療法や運動療法、薬物療法でも血糖値が下がらなかった場合はインスリン療法が選択される場合があります。

妊婦の糖尿病患者は、血糖コントロールを出来るだけ正常なほうが子に与える影響が低くなるので、その場合は、インスリン療法が選択される場合があります。

インスリン療法は糖尿病末期の治療法というイメージを持つ方が多いかもしれませんが、実際には糖尿病の悪化を防ぐためにインスリン療法を行うので、治療方針を理解しインスリン注射を継続している患者のほうが健康であることが多いのです。

外来でもできるインスリン療法

一昔前は、インスリン療法を行うには患者さんに入院してもらう必要がありましたが、最近では使い捨てインスリン注射が普及したので外来でも導入するようになりました。

資格を持った看護師であれば患者さんへのレクチャーは30分もかかりません。

外来でインスリン療法を行う場合は、最初は少ない量から始めます。

これは、低血糖を起こして患者さんに恐怖心を与えないためです。

インスリン療法を開始するときは、血糖自己測定を行いましょう。

そうすることでインスリン療法による血糖降下の効果を実感できると同時に、低血糖になった場合の対処が迅速に行えるというメリットがあります。

インスリン製剤の種類

インスリン製剤は、皮下から吸収され効果が出るまでの時間やインウリンが血糖値を下げ続ける時間、インスリンの血糖降下作用のピークタイムなどの違いで複数の種類が発売されています。

詳細は、ノボ、ノルディスク、サノフィアベンティス、ファーマ、イーライリリーなどの製薬会社のウェブサイトを確認してみてください。

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