脂質系の検査

検査項目 基準値 考えられる病気
総コレステロール 130-219mg/dl 【高値】糖尿病・甲状腺機能低下症・末端肥大症・閉塞性黄疸・胆汁性肝硬変・ネフローゼ症候群・肥満など

【低値】原発性低コレステロール血症・肝硬変・慢性肝炎・甲状腺機能亢進症など

LDLコレステロール 50-139mg/dl 【高値】高脂血症・甲状腺機能低下症・閉塞性黄疸・胆石・肝臓がん・脂肪肝・糖尿病・急性膵炎・ネフローゼ症候群など

【低値】甲状腺機能亢進症・冠動脈硬化症・肝硬変・劇症肝炎・低βリポたんぱく血症など

HDLコレステロール 40-99mg/dl 【高値】高HDL血症

【低値】肝細胞障害・冠動脈硬化症・閉塞性動脈硬化症・甲状腺機能亢進症・糖尿病・慢性腎不全・関節リウマチ・肥満など

トリグリセライド(中性脂肪) 50-149mg/dl 【高値】高トリグリセライド血症・糖尿病・高尿酸血症・甲状腺機能低下症・急性膵炎・アルコール性脂肪肝・閉塞性黄疸症など

【低値】慢性肝障害・栄養不足など

血液検査一般

検査項目 基準値 考えられる病気
赤血球数(RBC) 400-500万個/m?(男)

380-480万個/m?(女)

【高値】多血症(赤血球増多症)・血栓症など

【低値】鉄欠乏症貧血・悪性貧血・再生不良貧血など

ヘモグロビン(Hb) 13-16.9g/dl(男)

11-14.6g/dl(女)

【高値】多血症など

【低値】貧血

ヘマトクリット 38-49.5%(男)

32-43%(女)

【高値】多血症など

【低値】貧血

白血球数(WBC) 3,700-9,700/μl(男)

3,500-8,200/μl(女)

【高値】扁桃炎・肺炎・胆嚢炎・胃腸炎・虫垂炎・急性心筋梗塞など

【低値】腸チフス・麻疹・風疹・ウイルス感染症・再生不良貧血・白血病など

血小板数(Plt) 16-39万個/? 【高値】慢性白血病・多血症・感染症・鉄欠乏性貧血・炎症性疾患・急性出血など

【低値】特発性血小板減少性紫斑病・薬物アレルギー性血小板減少症・膠原病・悪性腫瘍・敗血症・急性前骨髄球性白血病など

赤沈 1-7mm/h(男)

3-11mm/h(女)

【高値】扁桃炎・肺炎・気管支炎・胆嚢炎・結核・梅毒・腎盂腎炎など

【低値】多血症(赤血球増多症)・異常ヘモグロビン症・アレルギー疾患・肺炎など

白血球像(分画) 好中球 40-60% 【高値】扁桃炎・肺炎・骨髄炎・胆嚢炎・急性胃腸炎・心筋梗塞・腎不全など

【低値】敗血症・結核・重症肺炎・腸チフス・急性白血病など

好酸球 1-5% 【高値】寄生虫病・麻疹・薬物アレルギー・気管支喘息など
好塩基球 0-1% 【高値】骨髄増殖性疾患・粘液水腫など
単球 4-10% 【高値】水痘・麻疹・単球性白血病・結核・マラリアなど
リンパ球 30-45% 【高値】梅毒・結核・腸チフス・流行性耳下腺炎・腎不全・バセドウ病など

肝機能の検査

検査項目 基準値 考えられる病気
GOT(AST) 9-32IU/l 【高値】急性肝炎・劇症肝炎・心筋梗塞・慢性肝炎・アルコール性肝障害・肝硬変など
GPT(ALT) 3-38IU/l 【高値】急性肝炎・劇症肝炎・慢性肝炎・脂肪肝・肝硬変・アルコール性肝障害など
LDH 118-223IU/l 【高値】急性肝炎・劇症肝炎・うっ血肝・急性心筋梗塞・肺閉塞・腎閉塞・急性腎不全・悪性腫瘍など
y-GTP 15-90IU/l(男)

8-68IU/l(女)

【高値】慢性肝炎・肝硬変・アルコール性の脂肪肝・胆道閉塞・原発性胆汁性肝硬変症・原発性硬化性胆管炎・肺がんなど
ALP 103-289IU/l 【高値】急性肝炎・慢性肝炎・肺内胆汁うっ滞・肝硬変・脂肪肝・閉塞性黄疸など

【低値】前立腺肥大・甲状腺機能低下症・家族性ホスファターゼ血症など

総ビリルビン 0.2-1.2gm/dl 【高値】急性肝炎・慢性肝炎・肝硬変・肺がん・肺梗塞・敗血症・甲状腺機能低下症など

腎臓・泌尿器の検査

検査項目 基準値 考えられる病気
尿沈渣 赤血球10視野 5個以内 【高値】急性腎炎・慢性腎炎・腎結石・腎腫瘍・心不全・動脈硬化・尿路結石・尿路腫瘍・膠原病・ネフローゼ症候群など
白血球10視野 5個以内 【高値】尿道炎・膀胱炎・腎盂腎炎などの尿路系感染症
円柱細胞 陰性(マイナス) 【高値】尿蛋白・尿潜血

【陽性】急性腎炎・慢性腎炎・腎盂腎炎・糖尿病性腎症・心不全・高血圧など

上皮細胞 1視野少数 【高値】尿路系の炎症
血晶成分 1視野少量 【高値】腎結石・急性肝炎・閉塞性黄疸など
尿蛋白 定性 陰性(マイナス)

定量 100mg/日以下

【陽性・異常】腎硬化症・急性腎炎・慢性腎炎・ネフローゼ症候群・尿道炎・膀胱炎など
尿潜血反応(尿潜血) 陰性(マイナス) 【陽性・異常】膀胱炎・腎結石・尿管結石・膀胱結石・慢性糸球体腎炎・尿路系の悪性腫瘍・急性腎炎・慢性腎炎・腎結核・前立腺炎・尿道炎など

痛風・糖尿病の検査

検査項目 基準値 考えられる病気
尿酸 3.0-7.0mg/dl 【高値】痛風・多血症・白血病・骨髄腫・腎機能障害・肥満・高脂血症・糖尿病・前立腺肥大・溶血性貧血・脱水など

【低値】重症肝障害・キサンチン尿症

HbA1c 4.3-5.8%以下 5.8%以上の場合、過去1ヶ月の血糖値が高値ということになる。
空腹時血糖値 70-110mg/dl未満 【126mg/dl以上】糖尿病

【低値】副腎機能低下症・アルコール性血糖・肝硬変・肝がんなど

尿糖 定性 陰性(マイナス)

定量 1g/日以下

【血糖値170-180mg/dl以上】どちらかひとつでもあてはまると、高血圧症

【陽性】糖尿病・甲状腺機能亢進症・脳の血管障害・膵炎・肝疾患・妊娠など

循環器・膵臓の検査

検査項目 基準値 考えられる病気
血圧 収縮期(上) 125mmHg

拡張期(下) 80mmHg

【上=135mmHg以上、下=85mmHg以上】どちらかひとつでもあてはまると、高血圧症

【高値】高血圧症が引き金となり動脈硬化症・脳出血・脳梗塞・大動脈瘤・狭心症・心筋梗塞などを誘発することもある

血清クレアチニン 0.61-1.04mg/dl(男)

0.47-0.79mg/dl(女)

【高値】糸球体腎炎・急性腎炎・慢性腎炎・急性腎不全・慢性腎不全・前立腺肥大・尿毒症・尿細管壊死・腎臓結石・腎盂腎炎など

【低値】多発性筋炎・糖尿病性腎症の初期・筋ジストロフィーなど

血液尿素窒素(BUN) 8-21mg/dl 【高値】腎不全・浮腫・脱水・閉塞性尿路疾患・糖尿病・感染症・甲状腺機能亢進症・消化管出血など

【低値】肝硬変・劇症肝炎・肝がん・慢性腎不全・妊娠末期など

アミラーゼ 血清 60-190IU/l

尿 65-840IU/l

【両方とも高値】急性膵炎・慢性膵炎・膵がん・膵嚢腫・糖尿病・動脈閉塞・胆石・胆道炎・胆嚢炎・腹膜炎・腸閉塞・胃潰瘍・十二指腸潰瘍など

【血清のみ高値】腎不全・マクロアミラーゼ血症・高唾液型アミラーゼ血症など

【両方とも低値】慢性膵炎の終末期・シェーグレン症候群・肝硬変・重度の糖尿病など

腎臓病とはどんな病気なのか?


腎臓は尿をつくって体外に排泄するだけの臓器と思われがちですが、実は血圧の調節や体内の酸や電解質のバランス調節骨の代謝など多彩なはたらきをしています。

なので腎臓病になると様々なはたらきが低下することになります。しかも「腎臓は沈黙の臓器」とも言われるほど腎障害がかなり進まないと症状がでてきません。自覚症状がでたときは、すぐに透析治療が必要になるケースも少なくありません。

以下の項目に一つでも心当たりがあれば注意しましょう。

  1. 左右どちらかの足の甲にむくみが出てきた
  2. 尿の色・臭い・量・回数などに異常が出てきた
  3. 高血圧状態が続いている
  4. 貧血気味で骨が脆くなった
  5. 糖尿病と診断された
  6. 高脂血症・動脈硬化症と診断された
  7. 尿酸値が高いと診断された
  8. 血液に異常があると診断された

腎臓の基本はネフロン(腎単位)

腎臓の内部は皮質と髄質に分けられ、皮質には腎機能の中枢とも呼ばれるネフロンという部位があります

ネフロンは1個の腎小体と1本の尿細管からできています。

腎小体には毛細血管が毛玉のようにまるまった糸球体と、その糸球体を包むボーマン嚢で構成されており、左右の腎臓あわせて200万個のネフロンが働いて血液をろ過したり尿を作ったりしています

腎臓は血液をろ過する高性能フィルター

私たちの身体は全身に血液を循環させて酸素や栄養素を各臓器や器官の細胞に送りエネルギー源として生命をコントロールしています。このとき細胞ではエネルギー源として使った栄養素の「残りかす」をろ過するのが腎臓です。

臓病になると血液をろ過する糸球体のはたらきが悪くなり酷い場合には「尿毒症」や「腎不全」になります。腎不全になると透析による治療が必要になり、血液をろ過するはたらきを機械や体内の腹膜で代行しなければなりません。

腎臓は尿の元となる原尿をつくる

腎臓の糸球体でろ過された血液から取り除かれた水分や老廃物は「原尿」という尿の元になります。大人では通常、1日に約150リットルもの原尿がつくられています。

この原尿は全てが尿として排泄されるのではなく腎臓内の尿細管という管を通る間に身体に必要な水分や成分を「原尿」から再吸収され最終的に1%(約1.5リットル)が尿として排出されます。

腎臓は体内の水分と電解質を調節する

私たちの身体の約60%は水分です。

身体の多くを水分が占めているので、その量を調節することは非常に重要です。水分のバランスが乱れると生命を維持することができなくなります。

お酒やお茶をたくさん飲んだときは腎臓はたくさんの尿をつくって排泄します。逆に運動をして大量の汗をかいたときは尿をつくる量を減らし体内の水分量を維持するようにはたらきます。

このように腎臓には尿を濃くする濃縮力と薄くする希釈力があり身体の状況に応じて臨機応変に対応しながら体内の水分量を一定に保ちます

また腎臓は水分だけではなくナトリウムカルシウムなどの電解質の調節もおこなっています。

例えば食事で塩辛いものをたくさん食べたりして体内に余分は塩分が多くあるときは尿として排泄させます。逆に塩分が不足しているときにはナトリウムの再吸収を促したり排泄を抑えるようにバランスをとるはたらきをします。

腎臓は血圧コントロールと骨の強化にも影響する

腎臓には内分泌臓器という重要なはたらきがあり、血圧を調節するホルモンの分泌に関係しています。

血圧が低下し血流が悪くなると腎臓に流れ込む血流が減り血液をろ過するはたらきにも影響がでます。そこで、腎臓には血圧を調節するホルモンを分泌する機能も備わっているのです。

さらに腎臓には骨の強化にも関わっています。

骨を強くするにはビタミンDを活性化させた「活性型ビタミンD」のはたらきが不可欠になります。このビタミンDの活性化をおこなうのが腎臓なのです。

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