コントロール食で活躍するスパイスたち
コレステロールを減らすためのヘルシーな味付けではスパイスの活用が欠かせません。スパイスは香りや辛味、苦味、甘みといった独特の味わいを食材に与えてくれます。また、スパイスには植物性のものが多いのでほとんどコレステロールが含まれていません。
スパイスの味はファイトケミカルなどの有効成分によるものです。スパイスを料理に取り入れることで、美味しさとコレステロール削減効果がプラスできます。
ジンジャー(しょうが)
和洋中とどのジャンルの料理にもあう使い勝手の良い食材。しょうがの辛味はジンゲロールという成分で抗酸化作用が強く悪玉コレステロールの酸化防止と動脈硬化予防に適しています。そのほかにも咳を鎮めたり血行促進などの効果も期待できます。
ガーリック(にんにく)
食欲を増殖させる独特の香りがある食材。肉や魚、野菜など色んな食材に使えるので非常に便利なスパイスです。アリシンという香り成分は抗酸化作用が強くコレステロールの血管壁への沈着を防ぎ、高血圧や冷え症、デトックスにも効果があるとされています。
ローズマリー
肉や魚の匂い消しや風味付けに使われるハーブに一種です。シネオールという香り成分も抗酸化作用があるのでコレステロール値のコントロールや動脈硬化予防が期待できます。また脂質の消化を促進するのでコレステロール値を下げたり血液の循環を良くし新陳代謝が高まる効果もあります。
ターメリック(うこん)
カレーや二日酔い予防のドリンクに使われるスパイス。クルクミンという黄色の色素成分は抗酸化作用が高く肝機能の働きを高めたり、コレステロール値を正常にしたり、血中コレステロールの酸化を防いでくれます。アルコール摂取量が多い人におすすめのスパイスです。
高コレステロール食材は食べてはいけない?
卵(とくに鶏卵)はコレステロールを非常に多く含む食材です。1個あたりに含まれるコレステロールは210ミリグラム。1日のコレステロール摂取目標が300ミリグラムなので鶏卵1個で必要量の2/3を摂取してしまうことになります。ですからコレステロール量を減らしたい場合は食べないほうがよいということになります。
とはいえ、卵はコレステロールを多く含みますが、同時に他の栄養価も高い食材です。たんぱく質やビタミンA、Bなどの栄養素もたくさん含んでいます。他の食材からこれらの栄養素を摂取するのも大変なので2日に1個という目安で卵は摂取するように心がけましょう。