自分の現状を知る
コレステロールのコントロールで重要なことは、コレステロール値が高くなった危険因子を減らすことです。
そのために国際的に広く使われているのがBMI(体格指数)という計算式です。BMIでは自分の身長に対して標準体重の目安を知ることができます。
コレステロール管理では総コレステロールだけではなく悪玉(LDL)コレステロールと善玉(HDL)コレステロールの数値もチェックしましょう。
総コレステロールが高くても善玉コレステロールが高い場合は問題なしと診断されますが、悪玉コレステロールが高く善玉コレステロールが低い場合は要注意です。
すでに動脈硬化が進行してしまっている可能性もあるので詳しい検査を行い今後の治療方針などを医師と相談しましょう。
標準体重と適正摂取カロリー量の計算方法
標準体重=身長(m)×身長(m)×22
1日の適正摂取カロリー量(kcal)=標準体重(kg)×体活動レベル
体活動レベル
低い・・・20〜30(座っていることが多い)
普通・・・30〜35(基本的に室内での立ち作業が多い)
高い・・・35以上(外での移動や立ち作業が多い)
レベルの係数には幅があるので、それぞれ、25・30・35を使ってもよいでしょう。
得られたカロリーは、あくまで目安のひとつです。※コレステロールは1日300mg以内を目安にしてください。
生活習慣危険度チェック
こんな人が危険!
あてはまるものをチェックしてみましょう。
- 魚料理よりも肉料理が好き。
- 天ぷらやフライなど、脂っこい食べ物が大好き。
- アイスクリームやケーキなどの洋菓子に目がない。
- 食事は外食やテイクアウトが多い。
- 標準体重をオーバーしている。
- 高血圧または高血糖である。
- 煙草を吸う習慣がある。
- 運動不足で、小走りをしただけで息切れしてしまうことがある。
- ストレスを溜め込みやすい。
0〜3個・・・油断は禁物!よりよい習慣を
4〜7個・・・注意が必要!定期的な診断を
8個以上・・・危険!生活習慣改善を
悪い生活習慣は1つずつ確実に解消
生活習慣の乱れが総コレステロール値や悪玉コレステロール値が高くなった原因であれば迷わず改善しなければいけません。
禁酒に禁煙、偏食や運動不足の解消など複数のことを一度に変えるのは難しいものですし、長続きもしません。
生活習慣の改善でおすすめする方法は、確実に実行できて努力すれば継続できそうなものから初めていくというものです。
少しずつですが確実に前進することで自信がつき、最終的には難しい生活習慣の改善もできるようになるかもしれません。