タンパク質

タンパク質とは

タンパク質はアミノ酸が多数結合した化合物のことで、炭素・酸素・水素のほかに窒素や硫黄を含んでいます。アミノ酸の種類や量によってタンパク質の形状や性質は異なります。人間の体は約10万種類のタンパク質で構成されているのですが、これらのタンパク質は20種のアミノ酸でつくられているのです。

タンパク質はアミノ酸だけで構成される単純タンパク質と、アミノ酸以外の成分も含む複合タンパク質似分類されます。

タンパク質の役割

タンパク質は筋肉や臓器などの人体を構成する最も重要な成分で、酵素やホルモン、免疫抗体などの原料になります。またリポタンパク質として血液中で栄養素を運搬する役割も持っています。

タンパク質を摂りすぎると

タンパク質は糖質や脂質と違って、体に貯蔵する機能を持っていいないので、過剰に摂取したタンパク質は尿として体外へ排出されます。そのため、腎臓に負担をかけてしまい、腎機能障害の原因につながる恐れもあります。タンパク質を過剰に摂取すると、尿の中のカルシウム排泄量も増加し、骨粗鬆症にもつながります。

タンパク質が不足すると

タンパク質が不足すると人体を構成しているタンパク質が分解されてしまい不足分を補おうとして、体力や免疫力が低下します。また、血管が弱くなり、脳卒中の危険も高まります。子供がタンパク質不足になると成長障害を起こします。

タンパク質の摂取基準

年齢 1日の摂取基準(グラム)
男性 女性
0~5ヶ月 10 10
6~8ヶ月 15 15
9~11ヶ月 25 25
1~2歳 20 20
3~5歳 25 25
6~7歳 30 30
8~9歳 40 40
10~11歳 45 45
12~14歳 60 55
15~17歳 60 55
18~29歳 60 50
30~49歳 60 50
50~69歳 60 50
70歳以上 60 50

タンパク質のまとめ

構造 アミノ酸がペプチド結合で多数につながった化合物
生理作用 筋肉、臓器などの構成成分。酵素、抗体、ホルモンの原料となる
供給源 肉、魚介、大豆、卵、牛乳など
とり過ぎた場合 腎機能障害、カルシウム排泄量の増大
不足した場合 体力・免疫力の低下、成長障害、脳卒中
1日の摂取基準 成人男性60グラム・成人女性50グラム