3) 痛風の運動療法

急激な運動はかえって尿酸値を上昇させる


尿酸コントロールのためにも、またその背景にある肥満や生活習慣病の改善などにも運動療法は有効です。運動は新陳代謝を促し、体の免疫機能も活性化します。

ただし、急激で激しい運動は、体内の酸素不足をきたし、尿酸の生成を促進することになるので避けなければなりません。また同時に疲労物質である乳酸を増やします。筋肉などに乳酸が増えると、尿酸の排泄が抑制され、結果的に尿酸値は高くなってしまいます。

さらに炎天下の運動などは、大量な発汗で、血液が濃縮される結果、尿酸値が上昇し、尿路結石ができやすくなってしまいます。このため激しく体を動かした後に、痛風発作が起きやすくなるのです。

よくいわれることですが、長時間少し行きがはずむ程度のウォーキングやサイクリング、ゆったりした水泳などの有酸素運動をお勧めします。

ゆったり運動をして心地よい汗をかくことはストレスの発散にもなります。ただ、水分の補給は十分に行うことと、体調が悪い時には無理をしないことに注意して、生活の中に運動する週間を取り入れましょう。

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