1) 痛風の検査〜病名の確定〜

3つの視点で検査をして治療方針を決定する


今後の治療方針を決定するうえで次の3つの視点で、血液と尿を調べます。

  1. 痛風かどうかの検査
  2. 尿酸値と高尿酸血症の原因を調べる
  3. 合併症を調べる

痛風関節炎かどうかを調べる基準

痛風かどうかを診断する場合、下記の米国リウマチ学会が定めた診断基準に準じます。

痛風関節炎の診断基準(米国リウマチ学会基準)

  1. 尿酸血症が関節液中に存在すること
  2. 痛風結節の証明
  3. 以下の11項目のうち6項目以上を満たすこと
    1. 2回以上の急性関節炎の既往がある
    2. 24時間以内に炎症がピークに達する
    3. 単関節炎である
    4. 関節に発赤がある
    5. 第一中足趾関節の疼痛または腫脹れがある
    6. 第一中足趾関節の病変がある
    7. 片側の足関節の病変である
    8. 痛風結節(確診または疑診)がある
    9. 血清尿酸値の上昇がある
    10. X線上の非対称性腫脹がある
    11. 発作の完全な寛解がある
  4. 1.2.3のうちどれかが証明されること

初めての発作で受信した場合は、医師は患者さんに、発作の状況や生活状況、家族の病歴などを詳しく尋ねます。

この問診によって、医師は、痛風かどうかの見当をつけ、その判断に基いて検査が行われます。

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