4) プリン体含有食品を抑える

食物からより体内で合成される量のほうが多い

体の細胞の核を構成するのがプリン体です。プリン体から尿酸が作られるため、以前は痛風の患者さんはプリン体を多く含んだ食品を制限されていました。しかし、食品に含まれているプリン体のほとんどは腸管内で分解されてしまうことが分かってきました。

つまり、実際には食事から摂るプリン体より、体内で合成されるプリン体のほうがはるかに多いのです。また高尿酸血症は、過剰生産タイプのほかに排泄量が少なくなるために発症するなど原因も複雑です。

実際に食べ物からのプリン体の摂取を制限しても血中の尿酸値は1.0mg/dl程度しか低下しないことも明らかになっています。さらには、尿酸代謝の研究が進み、尿酸をコントロールする薬剤が開発されたことも、痛風患者さんのプリン体制限が緩和される原因のひとつとなっています。

高プリン体食品の摂り過ぎに注意しましょう

とはいってもプリン体の過剰摂取はよくありません。日常の食事ではそれほど気にしなくて良いものの、プリン体をたくさん含む牛、豚、鶏の内臓類やカニ味噌、ウニなどをたくさん食べ続けるのは避けましょう。また独特の旨味がある珍味類もプリン体を多く含んでいるので、食べ過ぎは禁物です。これらの食品は、プリン体もさることながら高コレステロール、高カロリーのリスクも高いので、食べ過ぎには注意します。食品からのプリン体摂取は1日400mgを超えないようにしましょう。

また特に、100g当たりプリン体200mg以上含む高プリン体食品は、あまり多く摂らないよう注意します。

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