5) アルカリ性食品を積極的に摂る

尿をpH6.2〜6.8ぐらいにコントロールするのが理想的

高尿酸血症の人は尿が酸性に傾きやすいといわれます。尿が酸性に傾くと、尿酸が溶けにくくなります。尿路結石を引き起こしやすくなってしまいます。

事実、痛風の患者さんでは、尿路結石を起こす人が20〜30%もいて、健康な人の50倍以上も多く発症するといわれています。結石があっても症状が出ない場合もありますが、結石が動いて、尿路を詰まらせたり、粘膜を傷つけたりすると、痛風発作の痛みに匹敵するような激しい痛みや血尿に苦しみます。

このようなことが起こらないように、尿をアルカリ性に傾け、尿酸の結晶を溶かすようにします。

高尿酸血症の患者さんの場合、尿をアルカリ性に傾けるとすべて解決というわけではなく、尿がアルカリにばかり傾いていると今度はカリウムの結石ができやすくなります。

健康な人の尿は、弱酸性といわれていますが、実査はpH5〜8までの間を変動し、体内の老廃物を効率的に排泄しているわけです。

高尿酸血症の人、特に尿酸排泄促進剤を服用している人は尿路結石ができやすいので、尿をpH6.2〜6.8ぐらいにコントロールするのが理想的とされています。

アルカリ性食品を食べたからといって、血液中のpH濃度はそれほど変化しませんが、尿は食べる食事によって比較的よく変動します。

したがって、高尿酸血症の人は野菜、海藻、牛乳などのアルカリ性食品を積極的に取ります。ただし、結石の減量となるシュウ酸を多く含むほうれん草や青菜などは量を控えます。

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