頭痛対処の注意点

鎮痛剤を飲むときの注意点

効かない場合は数種類試す

薬局で購入できる鎮痛剤には、いろいろな種類があります。

体質によって効果に個人差があるので、効かない場合は、早めにいくつか試してみてください。

鎮痛剤の飲み過ぎは禁物

飲み過ぎると、耐性ができて効かなくなるばかりか、副作用も心配です。

私も一時、飲まないと痛くなりそうで1日4回以上も飲んでいました。

でも飲み過ぎによって腎障害になるおそれもあると知り、徐々に減らしました。

いまでは1日1錠まで。飲まない日もあります。

頭痛のことばかり考えない

なにか別のことに夢中になっていると、意外なことに、痛みを忘れているんですね。

なるべく頭痛のことを忘れて、ほかのことで気を紛らわせる。

これが鎮痛剤の飲み過ぎを防ぐコツだと思います。

症状が酷いときはどうするか

仕事を休むほどなら受診を

緊張型頭痛と偏頭痛でも、「ベッドから起き上がれず仕事に行けない」「家事も育児も手に付かない」というほどつらければ、内科を受診してみてください。

精神的ストレスが原因の緊張型頭痛には抗不安薬が、偏頭痛には血管拡張予防薬が処方されます。

保険適用なので、市販薬をたくさん買うよりもかえって安くすむこともあります。

漢方薬や鍼が効く人もいる

漢方薬局や鍼灸院にも相談を。

漢方薬が抜群に効いたという友人がいますし、私自身も鍼治療をしてもらったことがあります。

頭がすっきりするのでおすすめです。

整形外科へ行く

猫背やストレートネックなどの体のゆがみが頭痛の原因ということもあります。

1日中うつむき姿勢でパソコンに向かっていたり、意外にもバレエや社交ダンスで姿勢を矯正された経験のある方にはその可能性が・・・。

一度、整形外科で診てもらうことをおすすめします。

急な激痛は救急車を

なかには危険な頭痛もあります。特定の部位に、これまでにない激痛が急に起こり、手足の麻痺やしびれ、吐き気、ろれつがまわらないなどの症状をともなうときは、クモ膜下出血や脳腫瘍のおそれがあります。

こうした他の疾患が原因の頭痛を『二次性頭痛』といいます。命にかかわることなので、迷わずに救急車を呼んでください。

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