【原因はストレス?】自律神経失調症の症状をセルフチェック!病院で何科を受診すべきか完全ガイド

1. 自律神経失調症とは?原因は複合的な「ストレス」

自律神経は、交感神経(活動・緊張・興奮)と副交感神経(休息・リラックス)の2つから成り立ち、呼吸、心拍、体温、消化など、生命維持に不可欠な機能を意識せず調整しています。自律神経失調症は、このバランスが乱れることで全身に不調が現れる状態です。

主な原因となるストレス

原因は一つではなく、複数のストレスが複合的に作用することがほとんどです。

ストレスの種類 具体例 影響のメカニズム
① 精神的ストレス 人間関係の悩み、仕事のプレッシャー、喪失体験、過度な不安など。 交感神経を過剰に刺激し続け、自律神経の切り替えができなくなる。
② 身体的ストレス 過労、睡眠不足、不規則な生活、冷え、天候の急変など。 体内のリズムが乱れ、自律神経が適切な指示を出せなくなる。
③ 環境的ストレス 騒音、温度・湿度の不快な変化、引っ越し、時差など。 体が環境の変化に適応しようと過剰にエネルギーを使い、疲弊する。

2. 自律神経失調症のセルフチェック:全身に及ぶ症状リスト

自律神経の乱れは特定の臓器だけでなく全身に影響を及ぼすため、症状が多岐にわたるのが特徴です。以下のチェックリストで、ご自身の状態を確認してみましょう。

カテゴリ 症状 チェック
全身症状 疲れやすい、倦怠感が続く、微熱、めまい、ふらつき、頭痛・頭重感
循環器系 動悸(心臓がドキドキする)、息苦しさ、立ちくらみ、血圧の変動(高くなったり低くなったりする)
消化器系 胃の不快感、吐き気、食欲不振、下痢や便秘を繰り返す、お腹の張り
耳鼻科系 耳鳴りがする、喉に異物感・つかえ感がある、ドライアイ・眼精疲労
神経・精神 不眠(寝つきが悪い・途中で目が覚める)、イライラ、不安感、集中力の低下、急な発汗
その他 手足の冷え、頻尿、口の渇き、肩こりや首のこわばりが続く

受診の目安

上記の症状が複数当てはまり、病院で検査をしても特に異常が見つからないにもかかわらず、1ヶ月以上症状が持続し、日常生活や仕事に支障が出ている場合は、自律神経失調症の可能性が高いと考えられます。

3. 病院で何科を受診すべきか完全ガイド

自律神経失調症は、症状が全身に出るため、どの科を受診すべきか迷うことが多いです。症状によって、まずは専門の科で「身体的な異常がないか」を確認することが重要です。

症状が主な場合 まず受診すべき診療科 最終的な専門科
動悸、胸の痛み、息苦しさ 循環器内科(心臓病の除外) 心療内科または精神科
激しい頭痛、めまい、しびれ 神経内科(脳や神経の病気の除外) 心療内科または精神科
吐き気、胃の不快感、腹痛 消化器内科(胃腸の病気の除外) 心療内科または精神科
症状が多岐にわたり判断が難しい 総合内科 心療内科または精神科

最終的な専門科:心療内科と精神科の違い

  • 心療内科: ストレスが原因で身体症状が出ている状態(心身症)を専門としています(例:ストレスによる胃潰瘍、自律神経失調症)。

  • 精神科: 心や精神の症状そのもの(例:うつ病、統合失調症、不安障害)を専門としています。

まずは身体の病気を除外するために専門内科を受診し、異常がなければ心療内科へ相談するのがスムーズな流れです。