小児外反扁平足

お子さまの歩き方、気になっていませんか?
「歩くとすぐ疲れる」「土踏まずがなく平らな足をしている」といった症状が見られた場合、それは「小児外反扁平足」の可能性があります。
本記事では、小児外反扁平足の症状・原因・治療法・予防法までを詳しく解説します。将来の健康な成長のために、正しい知識を身につけましょう。

小児外反扁平足とは?

小児外反扁平足とは、子どもの足に起こる代表的な足の変形の一つです。主に土踏まずが未発達で足裏全体が地面についているように見える「扁平足」に、かかとの骨が外側に傾いている「外反」が加わった状態を指します。

歩行時に疲れやすくなったり、姿勢や体の歪みにもつながる可能性があるため、早期の発見と対応が大切です。

外反扁平足の主な症状とチェック方法

以下のような症状が見られた場合、お子さまが外反扁平足である可能性があります。

症状 内容
土踏まずがない 足裏がべったり地面についている
かかとが外側に傾いている 後ろから見ると、足首が外にずれているように見える
歩行時に疲れやすい 長距離を歩くと「足がだるい」と訴える
靴の片減り 靴底の外側ばかりが擦れている

自宅での簡易チェック方法:濡れた足で紙に立たせて足型をとる「フットプリント法」で、土踏まずのくびれが見られない場合は扁平足の可能性が高いです。

小児外反扁平足の原因とは?

小児外反扁平足にはいくつかの原因が考えられます。以下に主な要因を紹介します。

  • 成長過程によるもの:乳幼児期は土踏まずが未発達なため、成長に伴って自然に形成される場合がほとんどです。
  • 遺伝的要因:両親に扁平足がある場合、子どもも同様の足型になることがあります。
  • 筋力不足:足裏やふくらはぎの筋力が弱いと、アーチが維持できず扁平足になりやすくなります。
  • 肥満:体重が重くなることで、足にかかる負担が増加し、土踏まずの形成が妨げられます。

治療方法と改善策

小児外反扁平足は、症状の程度によって治療方法が異なります。以下に主な治療法を紹介します。

治療・対策 内容
インソール(足底板) アーチを支える中敷きで、足の形状を補正します。
足の筋力トレーニング タオルギャザーやかかと上げ運動などで足裏の筋肉を鍛えます。
整形外科での診察 必要に応じてレントゲン撮影などで詳しく評価します。
靴の見直し 土踏まずを支えるしっかりした靴を選びます。

家庭でできる予防法とケア

外反扁平足の進行を防ぐためには、日常生活の中での意識が大切です。

  • 裸足で遊ぶ時間を増やす(特に砂浜や芝生)
  • 足に合った靴を選ぶ(硬めのヒールカップ、適度なクッション性)
  • 1日1回の足のストレッチやマッサージを取り入れる
  • 正しい歩き方や姿勢を意識するよう声がけする

よくある質問(Q&A)

Q1. 外反扁平足は自然に治るの?
A1. 軽度であれば、成長とともに自然に改善される場合もありますが、改善が見られない・痛みがある場合は医療機関の受診が必要です。
Q2. 何歳から治療を始めるべき?
A2. 5〜6歳を過ぎても土踏まずが形成されない場合は、専門医の相談をおすすめします。
Q3. 放置するとどうなるの?
A3. 成長後も扁平足が残ると、膝や腰への負担が増え、スポーツ障害などにつながることもあります。

まとめ:お子さまの足を正しく見守ることが未来の健康につながる

小児外反扁平足は決して珍しい症状ではありません。ですが、放置することで将来的に膝や腰への負担が増す可能性もあります。

大切なのは、早期発見・早期対応。
定期的なチェックと日常生活でのちょっとした工夫が、健康な足の成長をサポートします。お子さまの将来のために、今からできることをはじめましょう。

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